2019.04.03

今季千葉ジェッツに未勝利の秋田ノーザンハピネッツ、チーム一丸で地元での白星を目指す

バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

秋田ノーザンハピネッツvs千葉ジェッツ(@秋田県立体育館)
4月3日19時5分

 残留プレーオフ回避のために負けられない秋田ノーザンハピネッツが難敵の千葉ジェッツと秋田県立体育館で対戦する。東地区同士の対戦成績はこれまで千葉の4勝0敗。ホームで千葉と戦うのがこの試合が今シーズン最後となる秋田だけに、何としても初勝利をあげたところだ。

 とはいえ、秋田はここまで7連敗中。3月は2勝10敗で終えている。何とか浮上のきっかけをつかみたかった前節のアルバルク東京戦では持ち前の激しいディフェンスを軸に、内容的にはかなり競ったものとなった。ジョゼップ・クラロス・カナルスヘッドコーチは、「互角にやれた時間帯はあった。しかし、A東京のような強豪と戦う場合、40分間集中力を切らしてはいけないし、集中力が切れたそのスキを突いてくる」と、A東京戦後の記者会見で、このように語った。手ごたえを感じながら勝ち切れない。そのもどかしさの中で、チームのベースである激しいディフェンスを遂行しているわけだ。

 一方、前節、栃木ブレックスと東地区だけでなく、リーグ全体のトップ争いを演じた千葉ジェッツは2連勝こそ果たせなかったものの、1勝1敗と星を分けた。リーグの頂点を目指す両チームだけに、2試合とも激しい攻防の応酬となった。千葉は第2戦に敗れはしたものの、試合終了の瞬間まで勝利の行方のわからない粘りを見せることもできた。また、ポイントガードの控えである西村文男が故障のため欠場という状況の中、“3番目の男” 藤永佳昭がそれを見事にカバー。自身の武器である粘り強いディフェンスでチームにエナジーを注入したことは、改めてチーム力を厚さを示すものとなった。

 現状を鑑みれば、千葉有利は堅いところだろう。秋田がそれを打破するにはやはりディフェンスでイニシアティブを握るしかない。攻撃ではジャスティン・キーナンに偏りがちな得点を、日本人選手の中山拓哉白濱僚祐野本建吾らが後押しできればそれだけ厚みが増すはずだ。

 ただ千葉とてやすやすと白星を献上するとは思えない。互いの持ち味である激しいディフェンスを軸とした戦いが40分間繰り広げられることだろう。

文=入江美紀雄

■ロースター
・秋田(ヘッドコーチ:ジョゼップ・クラロス・カナルス)
野本建吾
下山大地
白濱僚祐
成田正弘
下山貴裕
中山拓哉
ドワイト・コールビー
保岡龍斗
小野寺祥太
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
谷口大智
長谷川暢

・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
マイケル・パーカー
田口成浩
トレイ・ジョーンズ
大宮宏正
アキ・チェンバース
西村文男
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
石井講祐
原修太
小野龍猛

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