2019.04.10

三遠ネオフェニックスは来季につなげたい一戦、川崎ブレイブサンダースはファウルトラブルに注意

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

三遠ネオフェニックスvs川崎ブレイブサンダース(@豊橋市総合体育館)
4月10日19時5分

 12試合に増加した1試合限りの平日開催も今節が今季最後。すべてのカードが1週間前の前々節と同じ顔合わせであり、三遠ネオフェニックスはホームで川崎ブレイブサンダースへのリベンジを誓う。

 前節横浜ビー・コルセアーズと対戦した三遠は、1戦目が2点差という辛勝だった。前半の接戦から第3クォーターに15点差まで突き放し、第4クォーターも10点差前後のリードを維持していたが、残り2分30秒頃から受け身に回ってしまい、1分余りの間に8点差から2点差まで急接近。同点を狙った残り7秒の相手のシュートを、セドリック・シモンズがこの試合5本目のブロックで防いで逃げきった。この時点でB1残留が決定し、続く2戦目は前半から横浜を引き離して20点差の快勝。中地区5位も確定したが、残り5試合は1つでも多く勝って上位チームに迫り、来季につなげたい。

 川崎は次節の新潟アルビレックスBB戦で中地区首位浮上を目論んでいたはずが、富山グラウジーズに1敗を喫したことで新潟との星の差が3つに開いてしまった。富山との1戦目は今季3本しか披露していなかったニック・ファジーカスの連続ダンクが第3クォーター終盤に飛びだし、その勢いで勝ちきった。しかし2戦目は逆に第3クォーターで主導権を失って敗戦。ここ数試合25個以上を記録していたアシストが13個にとどまるなど、チームオフェンスをうまく分断された格好だ。

 川崎は、ここで敗れると地区制覇がほぼ絶望的になる。次節に望みをつなぐためには、やはりチームオフェンスを再び機能させなければならないだろう。篠山竜青藤井祐眞のゲームコントロールが重要なのは言うまでもないが、気をつけたいのがファウルトラブル。前節2戦目は篠山が開始4分弱で2つのファウルを犯してしまい、結局20分に満たない出場時間で2得点3アシストと持ち味を出せなかった。被ファウルの少ない三遠に対しては、チームとして極力ファウルを使わずに守りきりたい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・川崎(ヘッドコーチ:北卓也)
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
谷口光貴
長谷川技
ニック・ファジーカス
バンバ・ジュフ
鎌田裕也
バーノン・マクリン
シェーン・エドワーズ

・三遠(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
ジョシュ・チルドレス
寺園脩斗
川嶋勇人
長谷川智伸
渡邊翔太
太田敦也
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
鈴木達也
菅野翔太
セドリック・シモンズ
ウィリアム・マクドナルド
田渡修人

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