2019.04.12

レバンガ北海道 川邉亮平のスリーポイントで6点差に迫る 栃木戦の好プレーをピックアップ 【87Labのがんばれレバンガ】

栃木戦でスリーポイントシュートを決める川邉亮平[写真]=伊丹恒(北海道新聞)
北海道新聞・道新スポーツとバスケットボールキングのコラボ企画。レバンガ北海道の協力も得て、北海道のバスケ情報をお届けします。

 レバンガ北海道にとって、今シーズンのホーム最終戦となった4月10日の栃木ブレックス戦は最後まで手に汗握る展開になったが、残念ながら敗れた。しかし、きたえーるに響いた割れんばかりの歓声は、これぞ“全緑応援”と感じる素晴らしいものだった。

■6点差まで追い上げ、会場の熱気は最高潮に
 今回はブースターの「がんばれレバンガ」の声援が、コートで戦う選手たちと一体になり、鮮やかなゴールまで繋がり、6点差まで追い上げた第4クォーター残り4分11秒からの北海道のオフェンス(攻撃)を振り返っていきたい。

 素晴らしいプレーであり、そして何より、ブースターの声援が選手のプレーを後押しする全員で作り出したオフェンスだった。

折茂武彦の動きに注目
【1】図のような形から、山本柊輔(2)がデイビッド・ドブラス(13)にパスをする。


 
【2】山本柊輔(2)とマーク・トラソリーニ(15)が折茂武彦(9)と入れ替わるように動く。ここで栃木は、ガードの選手のマークを入れ替える。折茂武彦(9)をマークしていた鵤誠司(18)が山本柊輔(2)のマークに、山本柊輔(2)のマークをしていた渡邉裕規(13)が折茂武彦(9)のマークにつく。


 
【3】折茂武彦(9)はデイビッド・ドブラス(13)のボールを受け取りに行く。この時、折茂武彦(9)は渡邉裕規(13)の対応を瞬時に判断し、デイビッド・ドブラス(13)のマークであるアンドリュー・ネイミック(12)と、デイビッド・ドブラス(13)の間を通り抜けてボールを受け取りに行く。


 
【4】折茂武彦(9)はそのままドリブルし、デイビッド・ドブラス(13)とのピックプレー(※注1)を仕掛ける。


 
【5】渡邉裕規(13)がデイビッド・ドブラス(13)のスクリーンにかかり、ボールを持つ折茂武彦(9)にはアンドリュー・ネイミック(12)が対応する。それを見て、デイビッド・ドブラス(13)がゴールに向かってダイブ(※注2)して、折茂武彦(9)からパスをもらう。


 
【6】デイビッド・ドブラスにはコーナー(※注3)で待つ川邉亮平(17)のマークである遠藤祐亮(9)が対応する。


 
【7】その対応を見て、デイビッド・ドブラス(13)が鮮やかなロールターン(回転)からコーナーで待つ川邉亮平にパス。


 
【8】ノーマークでボールをもらった川邉亮平(17)は見事にスリーポイントを沈め、きたえーるに大歓声が響いた。


 
【参考】このシーンはゲームレポート
https://basketballking.jp/news/japan/20190410/151906.html)のハイライト動画で見れます。

<図>
・緑色の数字は北海道の選手。イメージしやすいように背番号を入れている。
・黒字の数字は相手チームの選手。こちらも背番号を入れている。
・緑の矢印(→)は北海道の選手の動き
・黒の矢印(→)は栃木の選手の動き
・茶の矢印(→)はボールの動き
(バスケ北海道さんから「イメージしやすいように」とのリクエストで、オリジナル画像を作成しました)

■ブースターの声援が選手のプレーを後押し
 本当に鮮やかなオフェンスの流れだった。川邉亮平のスリーポイントシュートで、追い上げムードは最高潮に達した。

 選手たちはコートで戦い、様々な攻防の中でその流れを掴みとっていく。

 その中で、僕らブースターの役割は何なのだろうか。僕の中の答えの1つが選手たちのプレーを後押しする。そんな追い風を吹かせることだと感じている。

 チームを一艘の船と例えよう。目的地までのルートを決めるのがコーチやスタッフの役割。帆をはり、出航の準備をして、最前線で戦うのが選手の役割。追い風を吹かせて、その船をより加速させるのがブースターの役割。

 役割は違えど、目的地に進んで行くためにすべて必要であり、より良い風が吹かなければ、目的地にたどり着くことが難しくなる。

 だからこそ、僕らブースターもどんな時もその試合から目をそらさずに、その試合の流れを感じ取り、声をかけ続けることが大切なのだと思う。

■きたえーるでの追い風を今後の力に
 ここからのリーグ戦、残り4試合、そして残留プレーオフは、選手とブースターがB1残留という同じ目的を共有し、それぞれの役目を果たし、一緒に前に進んでいく力が今以上に大切になってくると思う。

 決して、喜べるようなシーズンではなかったかもしれないが、その中でもそれぞれの立場でそれぞれの人が自分にできることを考え、行動して、得たものが北海道にはあると感じている。

 残りの試合はアウェーになるが、最後まで悔いのない戦いをして行きたい。

 きたえーるで吹いたこの最高の追い風が選手達のこれからの戦いの力になることを信じている。

※注1 ピックプレー
攻撃の戦術の1つで、ボールマンのディフェンスにスクリーンを仕掛けるプレー(ピック)のこと。その後の展開として、スクリーンをかけた選手(スクリナー)がゴール方向に飛び込むプレー (ロールorダイブ) と、外に開くプレー(ポップ) という選択肢がある。

※注2 ダイブ
ゴールに向かって飛び込む動きで、そこにパスが入ればゴール近辺のシュートに直結する。ダイブの動きに対して、別の選手をマークしていたディフェンスが反応すると、その別の選手をノーマークにすることができる。ピックプレーなどで使い、スクリーンをかけてゴールに飛び込むことを、ピックアンドダイブという。

※注3 コーナー
コートにおける四角の部分を指す。ラインに囲まれているため、ここでボールを持ちすぎることは危険でもあるが、ディフェンスすることも難しく、バスケットボールにとって非常に重要な場所になる。

<編集後記>
図【3】の折茂武彦デイビッド・ドブラスアンドリュー・ネイミックの間を通り抜けた場面。瞬時の判断と動きに折茂武彦のすごさをあらためて感じた。その駆け引きや攻防は、バスケットボールの面白さ、奥深さを感じるシーンだった。何かの折にまた。

文・宮本將廣(87Basketball Lab代表)

■関連リンク
レバンガ北海道 山本柊輔からトラソリーニへのアリウープ、折茂武彦の役割…千葉戦の好プレーを図解【87Labのがんばれレバンガ】
https://basketballking.jp/news/japan/20190409/151560.html

レバンガ北海道 司令塔山本柊輔を中心に関野剛平川邉亮平…若手が活躍 栃木戦の好 プレーを図解 4/6、7の千葉戦に向けて
https://basketballking.jp/news/japan/20190405/150746.html

レバンガ北海道内田旦人がホーム初スリーポイント 渋谷戦の好プレーを図解 4/3の栃木戦に向けて
https://basketballking.jp/news/japan/20190402/149617.html