2019.04.12

互いのプライドを賭けた一戦、秋田ノーザンハピネッツは前回対戦の再現へ

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

秋田ノーザンハピネッツvsレバンガ北海道(@CNAアリーナ★あきた)
第1戦:4月13日14時5分、第2戦:4月14日14時5分

 現在3チームが10連敗以上を継続している中、そのうちの2チームが今節激突。つまり、秋田ノーザンハピネッツレバンガ北海道のいずれか、あるいは両方が長いトンネルを抜けることになる。3週連続で平日開催があったタフな日程を、この2チームは白星で締めくくることができるか。

 10連敗で前節の千葉ジェッツ戦を迎えた秋田は、第1クォーターこそ千葉を慌てさせることができたものの、第2クォーターに入ると相手のターンオーバーやタフショットから速攻に転じる千葉のリズムに引きずりこまれ、オフェンスも単調なまま活路を見出せずに29点差で11連敗となった。ホーム最終節となる今節は、“クレイジーピンク”の異名を持つ熱狂的なブースターに勝利という結果で報いたい。

 一方、栃木ブレックスを迎えてホーム最終戦に臨んだ北海道は、第3クォーターに最大17点差がついたところから第4クォーター残り4分には6点差まで迫ったが、あとひと踏ん張りが利かずに最後は12点差で敗戦。前半で53失点、特に第1クォーターで11点差をつけられたのが痛かった。ホームで始まった連敗はこれで「18」まで伸び、平日ながら4000人を大きく超える大観衆に白星を届けることは叶わなかったが、今季4番目に長い25分37秒の出場で15得点をマークした折茂武彦の健在ぶりは残り4試合への大きな希望だ。

 第27節の前回対戦を終えた時点ですでに7連敗となっていた北海道にとっては、当然ながらリベンジの機会。東地区最下位は確定してしまったが、1勝3敗と先行されている対戦成績を五分に持ちこんで意地を見せたい。対する秋田はその第27節以来白星から遠ざかっており、こちらは前回対戦を再現して残留プレーオフ回避に前進したいところだろう。キーマンとなるのは秋田では中山拓哉、北海道では折茂。チームの看板である2人のパフォーマンスが、プライドを賭けた戦いに臨むチームの闘争心を呼び覚ますはずだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・北海道(ヘッドコーチ:内海知秀)
溝口秀人
関野剛平
山本柊輔
牧全(インジュアリーリスト)
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン(インジュアリーリスト)
桜井良太
デイビッド・ドブラス
マーク・トラソリーニ
川邉亮平
野口大介
松島良豪
バイロン・ミュレンズ
中野司
内田旦人

・秋田(ヘッドコーチ:ジョゼップ・クラロス・カナルス)
野本建吾
下山大地
白濱僚祐
成田正弘
下山貴裕
中山拓哉
ドワイト・コールビー
保岡龍斗
小野寺祥太
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
谷口大智
長谷川暢

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