2019.04.12

第29節の対戦は三遠ネオフェニックスが連勝、シーホース三河は指揮官の采配に注目

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

シーホース三河vs三遠ネオフェニックス(@ウィングアリーナ刈谷)
第1戦:4月13日14時5分、第2戦:4月14日14時5分

 チャンピオンシップ進出を目指す厳しい戦いの真っ只中にいるシーホース三河ワイルドカード3位をキープ。横浜ビー・コルセアーズを相手に一時は16点リードしながら残り1分の時点で5点差まで詰め寄られたが、最後はしっかり時間を消化して逃げきった。得点を挙げたのは6人しかいなかったが、そのうち5人までが2ケタ。1試合平均5.4アシストをマークしているケネディ・ミークスはこの試合も9アシストをマークし、ベンチスタートに回ってリバウンドが減った桜木ジェイアールも9リバウンド。岡田侑大は今季最多の4本の3ポイントを成功させている。前々節の連敗の無念を吹き飛ばし、ワイルドカード2位の京都ハンナリーズとは勝率で並んだ。残る4試合は今季20勝6敗と大きく勝ち越しているホームとあって、一気にCSまで駆け上がるチャンスだ。

 ただし、今節の相手である三遠ネオフェニックスには第29節で連敗していることを忘れてはならない。その三遠は、前節は川崎ブレイブサンダースとの対戦。太田敦也寺園脩斗の活躍で40分間熱のこもったクロスゲームを演じたが、最終盤の執念のファウルゲームも空しく2点差での惜敗となった。こちらは残り4試合すべてアウェーとなるが、10勝止まりだったホームに比べて12勝14敗と勝率は高く、次節の富山グラウジーズを含めてCS進出がかかるチームに一泡吹かせてシーズンを終えたい。

 第29節の対戦で、三河は2戦とも66得点。1試合平均が80点近いことを考えると、主たる敗因がオフェンス面にあることは否めないだろう。その2戦を欠場した桜木と、2戦計23得点に抑えられた金丸晃輔の上積みは期待できるが、前節の6人に偏った得点バランスも三遠としてはディフェンスの的を絞りやすくなる。ベンチメンバーが得点に絡んで三遠の計算を狂わせるか、あるいは得点力のある主力に徹底してボールを集めるか、鈴木貴美一ヘッドコーチの策に注目したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・三河(ヘッドコーチ:鈴木貴美一)
ジェームズ・サザランド
ケネディ・ミークス
狩俣昌也
アイザック・バッツ
村上直
森川正明
西川貴之
金丸晃輔
松井啓十郎
加藤寿一
岡田侑大
桜木ジェイアール
生原秀将
熊谷航

・三遠(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
ジョシュ・チルドレス
寺園脩斗
川嶋勇人
長谷川智伸
渡邊翔太
太田敦也
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
鈴木達也
菅野翔太
セドリック・シモンズ
ウィリアム・マクドナルド
田渡修人

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