2019.04.18

レバンガ北海道 苦難が続いた今シーズン 20、21日に最終戦、そして残留プレーオフへ 【87Labのがんばれレバンガ】

昨年12月30日のアルバルク東京戦で劇的勝利をおさめ、歓喜の渦に包まれた北海きたえーる。この笑顔をもう一度見たい[写真]=小川正成(北海道新聞)
北海道新聞・道新スポーツとバスケットボールキングのコラボ企画。レバンガ北海道の協力も得て、北海道のバスケ情報をお届けします。

 レバンガ北海道はシーズン最終戦となる次節(4月20、21日)、アウェーでリーグ優勝を目指すアルバルク東京と戦う。この東京戦を「全緑」で戦い、良い形で翌週の残留プレーオフにつなげたい。

■HC不在、震災…苦難のシーズン
 今季はシーズン前から苦難が続いた。ヘッドコーチ(HC)不在の中でトレーニングが始まり、その後、ジョゼ・ネトHCが就任したが、開幕を1ヵ月後に控えた9月に胆振東部地震に見舞われ活動停止、直後に予定されていたアーリーカップへの出場を辞退せざるをえなかった。12月には、成績不振を理由にジョゼ・ネトHCが解任。苦しい状況を理解した内海知秀アドバイザリーコーチが引き継いだが、選手のけがも相次いだ。

 連敗が続いてもホーム・きたえーるには多くの人が足を運び、アウェー戦でも「がんばれレバンガ」の声援が必ず聞こえてくる。道外在住で、北海道に縁のないブースターも大勢いる。応援を通して多くの出会い、交流があり、さらに応援の輪が広がっている。

 今シーズン、チームは「結果」という形でその想いに答えることはできなかった。しかし、北海道を元気にしてくれる素晴らしいチームであることは揺らがない。

■大黒柱ドブラス、PG山本
 今シーズン新戦力として加入したデイビッド・ドブラスはチームの大黒柱として絶対的な活躍を見せている。

 山本柊輔は加入当時、3番手のポイントガードだったが、2人のポイントガードのけがにより現在はスタメンを務め、今は彼がいないと困ると思わせるような活躍を見せてくれている。

 溝口秀人はシーズン通してプレータイムは伸びてないが、ここぞというスリーポイントを何本も決めてくれた。

 シーズン途中から加入したバイロン・ミュレンズの攻撃力、そのインパクトは絶大なものだったと思う。

4月6日の千葉戦からスタメンで活躍する山本柊輔[写真]=Bリーグ

■松島、川邉、関野…若手が活躍
 特定指定選手として加入した中野司内田旦人は勝利から見放され、どこか閉塞感のような空気があったチームに新しい風を吹かせてくれた。

 今シーズン活躍が目立ったのは、北海道にとって「若手」と言われた存在である松島良豪川邉亮平関野剛平だ。特に前半戦の松島良豪の活躍は、北海道の希望とも言えた。残念ながら、2月にけがをしてしまったが、その希望は川邉亮平関野剛平に引き継がれたように感じる。特に今、北海道を支えるのは川邉亮平であることは間違いない。

 牧全市岡ショーン松島良豪。北海道にとっては、けがに苦しめられたシーズンでもあった。英語が堪能な牧全はベンチに入り、松島良豪はベンチ裏からチームを支えていた。来シーズン、彼らがコートで活躍する姿を心待ちにしている。

■多嶋から主将の責任感がひしひしと
 キャプテンである多嶋朝飛と副キャプテンのマーク・トラソリーニからは責任を感じてプレーしていることが伝わってきた。特にシーズン終盤、正直多嶋朝飛のプレーする姿を見ることが辛いブースターも多かったかもしれない。そんな彼の背中を押せるのもまた僕らブースターの役目だと強く感じる。

 折茂武彦桜井良太野口大介が前身のレラカムイ時代から作り上げてきたものに、たくさんの想いが積み重なったものが今のレバンガだと思う。

 今季は小児慢性疾患で療養中の阿部真楓さん(8歳)が入団し、選手と一緒に活動した。ホーム最終戦の終了式で、「選手のみなさんが優しくしてくれて…」とお礼の手紙を読みあげる堂々とした姿から、真楓さんの成長とレバンガの温かさが伝わってきた。

昨年12月30日のアルバルク東京戦で劇的勝利をおさめ、喜ぶレバンガの選手たち[写真]=井上浩明(北海道新聞)

■最後まで「がんばれレバンガ」
 2月9日の新潟戦から「87Labのがんばれレバンガ」の連載が始まった。チームが苦しい中で、正直、書き続けることが苦しいこともあった。それでも多くの方がこの連載を読んでくれたことに心から感謝している。バスケットボールをより深く知ることで観戦の楽しみが広がったり、個々のプレーに何かしら役に立ったり、北海道のバスケ発展の一助にもなればと願っている。

 本題に戻ってリーグ最終戦、そして残留プレーオフ。このメンバーで戦える最後の時まで、僕らは「がんばれレバンガ」の声援を送り続ける。

文・宮本將廣(87Basketball Lab代表)

■関連リンク
・複雑怪奇なB1プレーオフを一発解説byズボン
https://basketballking.jp/news/japan/20190415/153689.html

【87Labのがんばれレバンガ】
川邉亮平のスリーポイントで6点差に迫った栃木戦の好プレー
https://basketballking.jp/news/japan/20190412/152397.html

山本柊輔からトラソリーニへのアリウープ、折茂武彦の役割は
https://basketballking.jp/news/japan/20190409/151560.html