2019.04.19

両チームとも総力戦で臨む最終節、置かれた立場は違えど勝利だけは譲れない

バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

ライジングゼファー福岡vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@照葉積水ハウスアリーナ)
第1戦:4月20日18時5分、第2戦:4月21日14時5分

 Bリーグ2018-19シーズンがいよいよ最終節を迎え、ライジングゼファー福岡がホームの照葉積水ハウスアリーナに名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦する。長かったシーズンの最終戦は置かれている立場が違ったチーム同士の対戦となった。これまでの対戦は名古屋Dの4勝0敗となっている。

 福岡はBリーグに公式試合安定開催融資制度を申請したため、その制裁として勝ち星5つを削減されることになった。前節までの勝敗数ではレバンガ北海道よりも上位に位置していたが、これによりB1全体で最下位に沈むことになった。チームの財務状況の悪化でB2の座もいまだ不明瞭の中でホーム最終戦だ。チーム存続も危ぶまれる中、選手のモチベーションも心配されるが、それを阻止するためにも勝利が必須だ。

 一方、名古屋Dは京都ハンナリーズとの西地区の2位争いをしつつも、状況によってはワイルドカード2位確保も視野に入れながらの対戦となるが、一気に2連勝してしまえば自力で西地区2位の座をゲットできるだけにモチベーションの面では申し分ないはずだ。ただ心配なのは、司令塔の笹山貴哉が前節の滋賀レイクスターズ戦で負傷し、全治2週間の診断を受けたこと。そのため今節の福岡戦は欠場が発表されたが、それがこの対戦にどのような影響を与えるか、目が離せないところでもある。

 ともに事情は違えど、負けられない戦いであることは明白だ。福岡は4月唯一の勝利である4月13日の京都戦でベンジャミン・ローソンの23得点を筆頭に5名が2ケタ得点をマークした。またこの試合ではベンチも全員出場を果たしており、名古屋Dでの対戦でも総力戦で臨むことになるだろう。

 ポイントガードでは笹山に加え、笠井康平を欠く名古屋Dだが、開幕当初で先発を務めた小林遥太とルーキーの木下誠にゲームコントロールを託すことになる。それだけに名古屋Dも総力戦で臨むことになるだろう。

 互いのプライドをかけた戦いを両チームのファン・ブースターは目に焼き付けてほしい。

文=入江美紀雄

■ロースター
・福岡(ヘッドコーチ:ボブ・ナッシュ)
遥天翼
山下泰弘
小林大祐
薦田拓也
波多野和也
エリック・ジェイコブセン
津山尚大
青木ブレイク
石谷聡
城宝匡史
加納誠也
ベンジャミン・ローソン
マーカス・ブレイクリー
鈴木龍雄

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
中務敏宏
笹山貴哉(帯同なし)
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
ジャスティン・バーレル
クレイグ・ブラッキンズ
満田丈太郎
小林遥太
菊池真人
笠井康平
木下誠
ヒルトン・アームストロング

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