2019.04.27

司令塔としてチームを鼓舞し続けた田渡凌「人生で一番大事な試合だった」

15得点をマークした田渡凌 [写真]=B.LEAGUE
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 4月26日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館で「残留プレーオフ2018-19」が行われ、ホームの横浜ビー・コルセアーズレバンガ北海道に77ー72で勝利を収めた。 

 今季終盤に13連敗を喫するなど、苦しいシーズンを歩んできた横浜ビー・コルセアーズ。レギュラーシーズン14勝46敗という成績で、B1生き残りを懸けた残留プレーオフに3年連続で臨むこととなった。昨シーズンでも残留POを経験した田渡凌は「去年残留(プレーオフ)の1試合目負けてるので、それがどれだけ次の試合に影響するか分かっていた。その経験があったので、何がなんでも勝たなきゃいけないという気持ち。僕の人生の中で一番大事な試合だと思って臨んだ」。

 第1クォーターいきなり9連続得点を与え、9-19とリードを許し、続く第2クォーター、田渡は放ったシュートすべてを沈める8得点の活躍で、点差を詰めるまでには至らなかったが、10点差を保ち、後半へ望みをつないでいた。

苦しい時間に得点をあげた田渡[写真]=B.LEAGUE

「前半は硬くなってみんなシュートが入らなかったので。僕が切り開いていこうという気持ちで得点面でチームのリズムを作れるようにアタックしました」

 その言葉どおり、田渡は第3クォーターでも懸命にリングへアタックする姿勢を見せ、チームを鼓舞した。田渡の活躍もあり、58-63と点差をつめ、勝負の第4クォーターへ。試合終了残り4分45秒についに、リードを奪った横浜。それでもなお予断を許さない展開が続き、同1分36秒、田渡がフリースローを3本を得た。3本全てを沈めれば、6点のリードを奪える場面だったが、最初の2本がリングに嫌われてしまった。

この時の状況を「気負いすぎて外した。あとはいつもやるルーティンをあがってて忘れた」と田渡は振り返る。

「2本外した時、『やっていない』ことに気づいて、3本目にやったら入りました」と話したように、彼のルーティンである「自分に英語で『絶対決めるぞ、練習してきたから絶対入る』とセルフトーク」を遂行した結果、3本目は沈めることが出来た。

気負いすぎたと振り返った[写真]=B.LEAGUE

 今季、60試合中54試合に先発出場したアメリカ仕込みの25歳は、「60試合使ってもらって残留プレーオフにきてしまったのは、僕の責任が大きいと思っている。だから何がなんでもB1に残って、ファンや監督、スタッフみんなに恩返しをするという意味でも 気持ちで挑んでいる。」と来季でもB1の舞台での活躍を目指し、第2戦への意気込みを口にした。

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