2019.05.10

千葉ジェッツの2冠か、アルバルク東京の連覇か…泣いても笑ってもこの試合ですべてが決まる!

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

千葉ジェッツvsアルバルク東京(@横浜アリーナ)
5月11日15時10分

 2冠か、それとも連覇か。3シーズン目のBリーグ王者を決めるチャンピオンシップファイナルは、昨季と同じ顔合わせとなった。

 天皇杯3連覇の実績を引っ提げて今季こそと意気込む千葉ジェッツと、ワイルドカードでありながら昨季王者の底力で駆けあがってきたアルバルク東京。昨季はA東京が千葉を圧倒したが、今季の対戦では千葉が天皇杯も含めて6勝1敗と大きくリード。昨季と同じ横浜アリーナを舞台に、今回はどのような戦いを繰り広げるのか。

 リーグ最高勝率を更新した千葉は、シーズンをとおして東地区首位の座を争った栃木ブレックスとセミファイナルで今季最後の激突。1戦目は8点差、2戦目は5点差で粘る栃木を振りきった。対するA東京は3戦目までもつれこんだ末に琉球ゴールデンキングスを撃破。いずれもロースコアの息詰まる展開だったが、3戦目は田中大貴安藤誓哉がクラッチシューターの真価を発揮して琉球に引導を渡した。A東京はクォーターファイナルの新潟アルビレックスBBに続いて地区王者を倒し、最後に同じ東地区の王者に挑むことになる。

 セミファイナル2戦目で2ポイント成功率が7割を超えるなど、千葉のオフェンスの破壊力は健在。ただ、ディフェンスの強度の高い栃木に対してターンオーバーも乱発しており、A東京につけこまれないように注意が必要だ。そして、クォーターファイナルで計7得点、セミファイナルでは連日無得点だった石井講祐が気になるところ。代わって田口成浩アキ・チェンバースが好調とはいえ、石井の3ポイントはチームに不可欠。当然ファイナルでも勝敗を分ける要素になる。

 一方のA東京にとっては千葉より2日短い試合間隔の影響が懸念材料だが、泣いても笑ってもあと1試合ですべてが決まる。強い精神力でパフォーマンスを上げてきた田中のように、個々が集中力を高めて決戦に臨めるかどうか。戦線離脱中のジャワッド・ウィリアムズの思いも背負うその表情に注目したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
マイケル・パーカー
田口成浩
トレイ・ジョーンズ
大宮宏正
アキ・チェンバース
西村文男
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
石井講祐
原修太
小野龍猛

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ
アレックス・カーク
シェーファーアヴィ幸樹

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