2019.05.12

B2の誇りを示したい東京八王子ビートレインズ、越谷アルファーズの起点をどう守るかが残留へのカギ

今シーズンはチーム状態が不安定だった八王子[写真]=B.LEAGUE
2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

東京八王子ビートレインズvs越谷アルファーズ(@横浜アリーナ)
5月12日11時05分

 金沢武士団のB2ライセンス不交付に伴い、B3リーグから東京エクセレンスのB2自動昇格が決定。そして、東京EXに次ぐ年間総合2位に入った越谷アルファーズが「B2・B3 入替戦 2018-19」の切符を得た。その相手はB2全体最下位の東京八王子ビートレインズ。昨季圧勝で昇格の歓喜に沸いた横浜アリーナで、今度は崖っぷちの大一番に臨む。

 今季の八王子は開幕前から3選手がチームに合流しないまま移籍。開幕するとルブライアン・ナッシュらケガ人が続出し、日本人選手5人だけで試合に臨んだこともあった。岡田優クリーアンソニー・アーリーを獲得し、アレクサンダー・ジョーンズが戦列復帰してようやく態勢が整ったが、シーズン中盤には20連敗も記録。指揮権を持っていたマイケル・オルソンアソシエイトコーチの解任も効果なく、11勝49敗という成績に終わった。

 大塚商会という昨季までの企業形態クラブからプロ化に舵を切った越谷は、帰化申請選手枠で獲得したジョシュ・ペッパーズを筆頭にインパクトのある戦力でファーストステージを制覇。しかしレギュラーシーズンでは打撃戦の末に落とす試合が多く、未だ社業を兼ねるアマチュア選手が多いこともあって次第に疲労が色濃くなり、ファイナルステージも東京EXの後塵を拝した。
 
 NBA経験もあるアーリーは個人技に優れた点取り屋だったが、入替戦を待たずに八王子を退団。大金広弥浅野崇史らチームをフルシーズン引っ張った選手が最後のひと踏んばりを見せなければならない。越谷も落合知也がこの試合に出られず、またB2ルール採用によりペッパーズを含む外国籍選手3人のうち1人はベンチ登録不可。プロ契約選手の長谷川武鳴海亮はもちろんのこと、シックスマンの鮫島宗一郎飯田鴻朗にも奮起が望まれる。互いに主力を欠く中で、ポイントは越谷の起点になるペッパーズと長谷川を八王子がどう守るか。プレシーズンゲームでは越谷に軍配が上がっており、八王子はB2のプライドをディフェンスで示したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・八王子(ヘッドコーチ:石橋貴俊)
浅野崇史
夏達維
大城侑朔
亀崎光博
塚本雄貴
ウェスリー・ミッター
岡田優
セオン・エディ
ルブライアン・ナッシュ
地久里謙成
ジョーダン・リチャード
福田幹也
アレクサンダー・ジョーンズ
大金広弥

・越谷(ヘッドコーチ:青野和人)
坂本裕基
横塚蛍
井上貴志
塩塚直人
谷尾俊紀
西片翼
鮫島宗一郎
田村晋
鳴海亮
ジョシュ・ペッパーズ
村田翔
長谷川武
ルーク・エヴァンス
カイル・リチャードソン
飯田鴻朗
小林礼秧
落合知也

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