2019.05.24

【インタビュー】B1の座を守ったレバンガ北海道の主将・多嶋朝飛「ファンの支えを実感したシーズン」

インタビューを受けるレバンガ北海道の多嶋朝飛
北海道新聞・道新スポーツとバスケットボールキングのコラボ企画。レバンガ北海道の協力も得て、北海道のバスケ情報をお届けします。

取材・文=石川仁美(北海道新聞)
写真=伊丹恒、藤井泰生(同)
動画=浜本道夫(同)

 通算成績10勝50敗、リーグ18チーム中17位。バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)のレバンガ北海道は、厳しい2018~19年シーズンを乗り切りました。ヘッドコーチの途中交代、けが人の続出、リーグワーストの22連敗、そして土壇場でB1の座を守った残留プレーオフ…。常にチームのけん引役を担った主将の多嶋朝飛が、今季の戦いを振り返るとともに、プライベートについても話してくれました。
 
―今季は勝てずに苦しんだシーズンでした。
 ヘッドコーチが変わったり、僕自身もけがをしてしまったり、いろんなことがありました。試合に出ても思うようなプレーができないことがある中、勝たないといけない、(B2に)落ちる可能性もある、とプレッシャーを感じながらやっていました。あれだけ勝てなくてもお客さんが応援してくれて、いろんな方に支えられているということを実感したシーズンでした。ファンが離れていってもおかしくない、もっと厳しいこと言われるかも―などと思っていました。だから、あれだけの応援に応えられないのはつらかった。僕たちは結果でしか応えられないから、なかなか結果が出なくて歯がゆいシーズンになってしまいました。

残留プレーオフ第3戦でチームメートと話し合う多嶋朝飛[写真]=伊丹恒(北海道新聞)、2019年4月27日

―リーグ終盤の3月31日SR渋谷戦で、けがをしてしまった。
 疲労がたまっていたのかなと思いました。けがをしたかったわけではないけれど、けがをしたことで割り切れたというのはありました。2、3週間休んで、残留プレーオフに照準を合わせようと気持ちを切り替えました。その間にトレーニングを積むこともできたので、シーズン中に落ちた筋肉を戻して、最終戦に間に合わすことができたのは良かったかなと思います。

■当たり前のことをいかに続けられるかが重要

―4月20日のA東京戦で復帰するまでの数週間を休養して、何か自分の中で変化はありましたか。
 今までより他チームのゲームを見るようになりました。どうやったら勝てるかと考えながら映像を見ていたのですが、強いチームは特別な事を何もしていなかった。個人の能力の高さはあります。でも、戦術を徹底するなど、当たり前のことをいかに続けられるかが重要だと気付きました。それが強さにつながっているんです。レバンガも、リーグ最終節のA東京戦と、残留プレーオフの横浜戦では、そういう戦いができたからこそ、最後にB1残留という結果がついてきたのだと思います。

―シーズン中は、主将という立場もあるので、特に終盤戦は気を張って過ごしたのではないですか。
 僕たちは残留プレーオフに懸けていました。みんな熱くなるだろうなと思っていたので、主将としてどんな結果でも対応できるようにと考えていました。なので、感情を出したのは、(第3戦残り21秒、18―14の場面で)バイロン(ミュレンズ)がシュートを決めた時ぐらいですね。

残留プレーオフ第3戦残り21秒。6点差とするシュートを決めたミュレンズ(手前右)に抱きつく多嶋朝飛[写真]=藤井泰生(北海道新聞)

■本当に大きな一発。それまでは気持ちを抑えていた

―あのシュートで6点差になりました。ミュレンズ選手と抱き合って、派手に喜んでましたね。
 これで試合は決まったと思ったので。本当に大きな一発でした。それまで気持ちをコントロールしないといけないと思っていたので抑えていました。勝ちを確信できるゲームが多くないシーズンだったので、いいゲームで終えられたのはよかったです。

―主将を務めて3季目でした。どのようにチームを作りたいと考えていたんですか。
 特別な事をやるわけではないです。今年は若い選手が多かったので、気持ちが切れないように、負担をかけ過ぎないように意識しました。気持ち良くプレーしてもらうのが、チームのプラスになると思ったので。良くないゲームが多いと、僕が言わないといけないこともありました。次に行くよ、という姿勢をチームに示すのが大変でした。みんなの気持ちが切れているという感覚はなく、一生懸命勝ちたいと思ってやっているのは変わらなかった。ただ、チームとしてやるべきことができていなかった時に、僕が言うのか、コーチが言うのかは迷いがありました。あんまり前に出過ぎるのも良くないと思っています。

残留プレーオフ第3戦に勝利し、B1残留をチームメートと喜ぶ多嶋朝飛[写真]=伊丹恒(北海道新聞)

―ここからは多嶋選手個人についてお聞きします。体調管理で気をつけていることはありますか。
 僕は体が頑丈な方で、大きなけがもしてないですが、もちろん気をつけていますよ。食事の他に不足した栄養をサプリメントで補給したり、寝ないとだめなのでしっかり睡眠を取ったり。今シーズンは、タイトなスケジュールで、コンディションを崩すと、元に戻すことができなかったのが反省点です。Bリーグは年間60試合あるので、これからはケアの時間を増やすとか、ちゃんと考えていかないといけないと思っています。

―睡眠時間はどのぐらい取るのですか。
 最低でも6時間は寝たいですね。ゆっくりする時間がほしいので、次の日のスケジュールに合わせて、何時に起きよって決めています。

―ゆっくりする時は何をしているんですか。
 携帯電話を触ったり、テレビを見たりして時間をつぶして、眠たくなったら寝ています。寝る前にバスケットボールを見ると、寝れなくなっちゃうので見ません。僕は一人でいられるタイプなので。何も考えていない時間は大切です。

―1人の時間を大切にしているのですね。
 出かけるのは嫌いじゃないし、楽しいですけど、気を使わずに一人で何も考えないでいる時間も好きですね。

■こそ勉! 本でガッツリ!

―写真共有アプリ「インスタグラム」に「こそ勉強(こっそり勉強)」しているとあげていましたが、どんな勉強をしているのですか。
 英語を勉強しています。いまからペラペラになるには、留学でもしないと無理でしょう。だからといって、英会話教室に通うのも…。だから、本でガッツリ勉強して言葉の引き出しを増やしています。まだ、全然覚えられていませんが(笑)。

―外国人選手とのコミュニケーションのためですか。
 外国人選手ともバスケットボール用語でコミュニケーションを取れるんですけど、プライベートな話になると分からないこともあるので。簡単なことからコツコツ勉強をしています。

―来季は多嶋選手の英語に期待したいです。
 ハードル上がるなぁ。いつか僕が通訳みたいな仕事をしていたら、あいつレベル上がったなと思ってください。

■サイン色紙を1名にプレゼント

インタビューの際にいただいた多嶋選手のサインを抽選で1名にプレゼントします。

<申し込みはこちら>

締め切りは6月10日。当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます(バスケ北海道事務局)。