2019.06.02

コラム<折茂武彦のティップオフ> 屈辱の22連敗を来季の糧に/Bリーグ理事を務めて2年

残留プレーオフに勝利し、抱き合って喜ぶ折茂[写真]=4月27日、B.LEAGUE
北海道新聞・道新スポーツとバスケットボールキングのコラボ企画。レバンガ北海道の協力も得て、北海道のバスケ情報をお届けします。

■来季は「勝負のシーズン」
 ファンの皆さんのおかげでレバンガ北海道は来季もBリーグ1部で戦うことになりました。負けが続く中でも多くの方に応援していただけたのは、北海道に根付いてやってきたことの成果だと思っています。ただ、今季はリーグ戦通算成績10勝50敗、リーグ17位と、レバンガにとって厳しいシーズンでした。リーグワーストの22連敗という記録は屈辱ですが、それもひとつの経験として糧にしていくしかありません。これからは「レバンガの歴史の中でそんなことがあった」と、将来懐かしく振り返られるようなチームを作らなければいけません。

 来季はチームにとって「勝負のシーズン」になると思います。勝つことが前提ですが、ファンの皆さんに「変わった」と感じてもらわなくてはいけません。そのためには、選手の入れ替えを経て、試合中に崩れない、勝つメンタリティを持ったチームになる必要があります。レバンガの選手たちは優しく、チームの雰囲気も良いです。ただ、勝負が懸かるとそれだけではだめなのです。昨季は練習中に思ったことを言い合えずに淡々とやってしまう側面がありました。そのため、意思疎通がしきれずに、試合で個々が自分勝手に動いてしまい、チームがかみ合いませんでした。ヘッドコーチもいますが、プレーをするのは選手。互いに指摘し合うことが、変わるための第一歩です。

 来季もレバンガと選手契約を締結しました。自分にとっても屈辱的なシーズンだったので、残留プレーオフが終わってからすぐに「これでは終われない」という気持ちになりました。引退を迎える日はいつなのか、それは自分にも分かりませんが、気力のある限り、戦力である限りは選手として頑張っていきます。(運営会社代表、選手)

2019年5月29日 北海道新聞掲載

■リーグ発展を見据えた運営を
 Bリーグ理事を務めて2年になりますが、リーグ発展のためには乗り越えなくてはならない課題が多くあると感じています。

 まずは、外国籍選手がコート上で同時にプレーできる人数の上限を定めた「オンザコートルール」が、今季から大幅に緩和されたことについてです。

 昨季は外国籍選手は各クオーター2人までで、1試合を通して最大延べ6人まででした。外国籍選手2人と日本国籍取得選手1人は同時にプレーできませんでした。しかし今季は外国籍選手2人が試合に出続けることと、日本国籍取得選手と同時にプレーすることが解禁されました。

 チームによっては、コート上の5人のうち外国籍選手と日本国籍取得選手が計3人となる場合があります。彼らのゴール下での強さが際立ち、本来目的の日本人選手育成につながっているかどうか疑問が残ります。昨季のルールの方が日本人選手の出場時間を確保できたと感じており、議論の余地がありそうです。

 また、4月30日の理事会で福岡は来季のB1ライセンス取得が認められず、B2に降格しました。背景には、B1残留のために勝利最優先となり、若手育成や財政面などクラブの基盤整備の余裕がないことがあります。昇格と降格のシステムがチーム発展の足かせになっている部分もあり、もどかしいところです。

 20年、30年先を見据え、リーグが抱える課題と向き合っていく必要があります。(運営会社代表、選手)

2019年5月1日 北海道新聞掲載

■今季の「折茂武彦のティップオフ」は今回でおわります。

■関連リンク
・コラム<折茂武彦のティップオフ> チーム立て直しには、選手の気持ちが大事
https://basketballking.jp/news/japan/20190301/140236.html

・コラム<折茂武彦のティップオフ>通算10,000得点は通過点
https://basketballking.jp/news/japan/20190131/132593.html

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