2019.06.11

「今がベストのタイミング」NBA挑戦を決めた馬場雄大が胸の内を語る

トレーニングの後にメディア対応を行った馬場雄大
バスケットボールキング編集部。取材歴は20年を数え、これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、今年も氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 6月11日、ダラス・マーベリックスからの招待で、現地時間同16日から18日に行われるミニキャンプへ参加することがクラブから発表された馬場雄大アルバルク東京)。この日、報道陣にトレーニングの模様が公開され、その後、メディア対応を行い、NBAへ挑戦する意気込みを語った。

 午後、クラブの練習場に顔を見せた馬場は、森高大アシスタントコーチのリードのもと、シュートを中心としたメニューを約1時間行った。5月11日にBリーグ・ファイナルが終了したが、少しの休養を取った後、トレーニングは続けてきたというだけに、馬場の動きはシーズン中とほとんど変わりのないものだった。

 大学時代から海外、特にアメリカへの挑戦を事あるごとに口にしていた馬場だが、今回、ついに初めてアメリカで自身の実力を試す機会を得た。「ワールドカップ(出場)、東京五輪と続く中、日本のバスケを世界が注目をしているので、自分の年齢的にもNBAに挑戦するのは今だと思っていました。そこで、どこか参加できるチームはないかと探していた時に、ダラスから招待を受けました」と、渡米の経緯を馬場は語った。

 最終的にマーベリックスからの招待を受けた馬場だが、それ以外のチームからも声をかけられたという。「ダラスに決めたのは元アルバルク東京のヘッドコーチで、現在はテクニカルアドバイザーを務める伊藤拓摩さんが、下部組織のテキサス・レジェンズでコーチをされているのも大きいです。伊藤さんからは練習環境なども聞いていて、チームとしてインターナショナルプレーヤーも多いのが自分に合っていると思いました」と、初挑戦の馬場にとっては頼もしい存在がいることも大きかったと言える。

今回の渡米を「まずはファーストステップ」ととらえる

この日の馬場は課題でもある外角からのシュート練習に時間を費やした


 NBAでプレーすることを前提にすれば、おのずとポジションは今のスモールフォワードからシューティングガード、もしくはポイントガードにコンバートすることになるだろう。今日の練習でもキャッチ&シュートやスクリーンを使っての3ポイントシュートに時間を費やした。「外角のシュートやフローターなど、ディフェンスを翻弄するようなプレーを身に着けたいと思っています。現状に満足することなく、どんどん経験をしていきたい。右肩上がりで行けるようにトライしたいです」と馬場は決意する。

 馬場は渡米するにあたり、サマーリーグへの参戦が決まっており、それに向けてロサンジェルスでトレーニングを行っている渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)に連絡を取った。「いつ現地入りするかなどのスケジュールを確認しました。雄太さんからは『ライバルとして、日本人として頑張れ! 同じコートで戦おう!!』と言っていただきました。後輩の八村(塁)はドラフト候補という遠い世界の人になってしまいましたが(笑)、刺激をもらっているのは事実です」と、2人の存在がアメリカ行きを後押ししたのは事実だろう。

「今回の渡米の目標はサマーリーグ出場」と語る馬場。「今回だめでも来年がある。NBAに挑戦するのは25歳までだと思っているので、23歳のうちに行っておきたいと思っていました。NBAを目指す選手たちとどれだけやれるのかも楽しみ! ワクワクしてます」と興奮を隠さない。「まずはファーストステップ。ミスすることもあるかもしれませんが、それも成長」と語る馬場は13日に日本を出発することになっている。

文=入江美紀雄