2019.10.11

アイラ・ブラウンと満原優樹、注目マッチアップを制してチームを勝利に導くのはどちらか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

大阪エヴェッサvs琉球ゴールデンキングス(@おおきにアリーナ舞洲)
第2戦:10月13日15時5分※12日の第1戦は延期

 B1開幕節9カードのうち、1勝1敗と星を分けたのは2カードのみ。その1つが、秋田ノーザンハピネッツ大阪エヴェッサの顔合わせだ。アウェーに乗りこんだ大阪は1戦目が58得点しか奪えず、第2クォーター以降は終始主導権を握られて23点差の完敗。ターンオーバーが16個を数え、22本放った3ポイントが3本しか決まらないとあれば勝つのは難しかった。2戦目も立ち上がりは相手の勢いにややのまれた感があったが、第2クォーターに巻き返すとその後も競った展開で粘り、7点差で勝ちきった。リチャード・ヘンドリックスは2戦とも“ダブルダブル”と結果を残し、2戦目でジョシュ・ハレルソンに代わってベンチ登録されたショーン・オマラも22得点10リバウンド。伊藤達哉も2戦目で11得点12アシストと、新加入選手は期待どおりの働きを見せた。

 開幕節で痛み分けに終わったもう1つのカードが琉球ゴールデンキングスシーホース三河の対戦。琉球も1戦目は61得点とオフェンスが今一つで星を落としたが、4人が2ケタ得点を挙げるなどして持ち直した2戦目を取り、強力な補強をした三河を相手に五分で乗りきった。2戦目は小野寺祥太が16得点、満原優樹が11得点8リバウンドとこちらも新戦力が躍動し、今後に期待を抱かせるには十分な内容だった。

 昨季までの2シーズンを琉球で過ごしたアイラ・ブラウンは、第2節で早くも古巣との対戦を迎える。ブラウンは外国籍選手2人とともにスターター起用されている帰化選手として、大阪の躍進のカギを握る1人。自身がいなくなった琉球に敗れることもプライドが許さないだろう。そのブラウンとかつてチームメートだった満原は、ブラウンの抜けた穴を埋める活躍を期待される琉球のキーマン。両者のマッチアップは見どころが多く、勝敗の分かれ目にもなるに違いない。どちらがチームを勝利に導く活躍を披露するか、両者のプレーから目を離してはならない。

文=吉川哲彦

■ロースター
・大阪(ヘッドコーチ:天日謙作)
今野翔太
伊藤達哉
藤髙宗一郎
リチャード・ヘンドリックス
長谷川智也
橋本拓哉
合田怜
小阪彰久
畠山俊樹
アイラ・ブラウン
ショーン・オマラ
ジョシュ・ハレルソン

■ロースター
・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
福田真生
並里成
デモン・ブルックス
長谷川智伸
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
満原優樹
小野寺祥太
ジョシュ・スコット
ジャック・クーリー

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