2019.10.11

昨季のCS出場枠を争った両軍の対戦、京都ハンナリーズはシューター陣の活躍に期待

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

京都ハンナリーズvs富山グラウジーズ(@ハンナリーズアリーナ)
第1戦:10月12日17時5分、第2戦:10月13日14時5分

 苦戦を強いられてきた“京滋ダービー”を制し、京都ハンナリーズは開幕から白星を2つ並べた。滋賀レイクスターズとの1戦目は前半に失点がかさんだが、後半は26失点に封じ、最後は18点差をつける快勝。オフをリハビリに費やした岡田優介は、連続スターター出場の記録こそ途切れたものの無事にコートに立った。続く2戦目では中盤に流れをつかんで試合を優位に進めながら、第4クォーターに松井啓十郎ジュリアン・マブンガが小競り合いで退場となり、その時点で15点あった点差がみるみる縮まった。3点差で逃げきって事なきを得たとはいえ、日本人選手だけの相手にミスが続出した点は反省材料だ。

 開幕節に続くホームゲームで京都が迎え撃つのは、昨シーズン京都が逃したチャンピオンシップの枠を勝ち取った富山グラウジーズ。こちらも開幕節はホームで連勝を飾った上、2戦とも危なげない戦いぶりを披露。レオ・ライオンズジョシュア・スミスのコンビは今季も他チームにとって大きな脅威となることを示し、チーム全体でターンオーバーが2戦とも1ケタと確実性も増した。加えて1戦目ではルーキーの前田悟がベンチスタートながら22得点。サイズのあるシューターとして、富山のオフェンスに新たなオプションを加えることになりそうだ。

 京都はマブンガが今節の1戦目を出場停止となり、開幕直前に契約したラシャーン・ホロウェイが出場するとみられる。体重150キロの巨漢センターは、かつて京都に在籍したスミスとの肉弾戦には適役。オールラウンダーのマブンガを欠くのは痛いが、ホロウェイとデイヴィッド・サイモンのコンビはペイントエリアでは富山にも引けを取らないはずだ。ゴール下で互角に渡り合えれば、勝敗を分けるのはインサイドアウトで外角から射抜く精度。移籍加入して早速スターターとして結果を残した松井のほか、岡田や内海慎吾らが富山に対してシューター陣の層の厚さを見せつけたいところだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
中村太地
村上直
綿貫瞬
鶴田美勇士
岡田優介
玉木祥護
松井啓十郎
ジュリアン・マブンガ※第1戦出場停止
内海慎吾
永吉佑也
ラシャーン・ホロウェイ
デイヴィッド・サイモン

・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
山口祐希
松山駿
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
菅澤紀行
宇都直輝
前田悟
葛原大智
ジョシュ・ペッパーズ
ジョシュア・スミス

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