2019.10.15

開幕4連敗同士の一戦、ディフェンスの成否が勝敗を分ける

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

島根スサノオマジックvs滋賀レイクスターズ(@松江市総合体育館)
10月16日19時5分

 アウェーでのレバンガ北海道戦で他カードより1日早い日程でもあったことが幸いし、島根スサノオマジックは台風直撃の影響を受けることなく前節を消化できたが、結果は連敗とほろ苦いものとなった。1戦目は相馬卓弥の3ポイントなどで必死に追いすがったが、残り10秒で決定打となるタフショットをねじこまれて4点差の黒星。2戦目は第1クォーターで9得点に沈むと、その後も決定力不足とターンオーバーの多さが響き、53得点しか奪えなかった。ここまでの4試合はすべて黒星ながら1試合平均72.0失点のディフェンスは合格点。ただし、同61.3得点のオフェンスは早急に改善しなければならない。

 そして滋賀レイクスターズも開幕4連敗と未だ白星がない。ホーム開幕となった前節の宇都宮ブレックスとの1戦目は第2クォーターに10失点と踏ん張ったが、後半は50失点。ヘンリー・ウォーカーを出場停止で欠いたことが攻守両面で響いた。2戦目はウォーカーを含む6人が2ケタ得点を挙げるなどオフェンス面は向上したが、ディフェンスは内外ともに攻略されて大量96失点。4連敗の原因が平均85.3失点のディフェンス面にあることは明白だ。

 島根は是が非でもホームで今季初勝利を挙げたい一戦。滋賀のディフェンスの弱点を確実に突くことが不可欠だが、それ以上に滋賀のオフェンスへの対策も怠ってはならない。齋藤拓実は現在3試合連続で得点を2ケタに乗せ、アシストも1試合平均6.0個。佐藤卓磨シェーファーアヴィ幸樹も2試合で2ケタ得点をマークしている。他にも狩野祐介高橋耕陽など、日本人選手への警戒を緩めることはできない。同じく今季初勝利がかかる滋賀としては、ファウルトラブルを恐れてソフトになっている感のあるインサイドのディフェンスをカバーしなければならず、トラップやゾーン、フルコートなど様々な手を駆使する必要があるだろう。両者のディフェンスの成否が勝敗を分ける最大のポイントになる。

文=吉川哲彦

■ロースター
・島根(ヘッドコーチ:鈴木裕紀)
佐藤公威
後藤翔平
ロバート・カーター
山下泰弘
北川弘
坂田央
阿部諒
相馬卓弥
安部潤
ブライアン・クウェリ
頓宮裕人
神里和

・滋賀(ヘッドコーチ:ショーン・デニス)
齋藤拓実
狩俣昌也
シェーファーアヴィ幸樹
佐藤卓磨
ヘンリー・ウォーカー
中村功平
谷口光貴
チャールズ・ローズ
高橋耕陽
荒尾岳
狩野祐介
伊藤大司

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