2019.11.01

新潟アルビレックスBB、出身地に凱旋の五十嵐圭がチームを勝利に導けるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

新潟アルビレックスBBvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@リージョンプラザ上越)
第1戦:11月2日18時5分、第2戦:11月3日14時5分

 我慢の状況が続く新潟アルビレックスBBは、京都ハンナリーズと戦った前節1戦目でようやく今季アウェー初勝利を挙げた。第2クォーターに3本の3ポイントを決めた鵜澤潤が出だしの重苦しい展開を打破し、チームにエナジーを与えた。2戦目も第2クォーターに23-12と主導権を握り、後半も追いあげを受けてはその都度突き放して逃げきるかと思われたが、第4クォーター残り48秒で逆転3ポイントを浴びて連勝のチャンスを逸した。今村佳太は2戦計30得点をマークし、1戦目で今季最少の10得点止まりだったニック・パーキンズは25得点と持ち味を発揮したが、ラモント・ハミルトンがフィールドゴールを10本中1本しか決められず、2得点とブレーキだったのが痛かった。

 その新潟と今節激突する名古屋ダイヤモンドドルフィンズは10月を4連勝で締めくくり、8勝2敗で西地区首位をキープしている。横浜ビー・コルセアーズ戦は、1戦目が前半のリードをしっかり守っての勝利。2戦目は第1クォーターでわずか8得点に沈んだところから第2クォーターに36得点と一気に盛り返し、シーソーゲームとなった第4クォーターは張本天傑の連続得点などで横浜を振りきった。笹山貴哉が2戦目を欠場した中、小林遥太が1戦目で12得点、笠井康平が2戦目で8得点とバックアップのガード2人がカバー。1戦目で中東泰斗が挙げた9得点10リバウンド9アシストという数字も特筆に値する。

 今節はシーズンに1節限りとなるリージョンプラザ上越での開催。五十嵐圭は、自身の出身地に初めて古巣を迎え撃つことになる。今季は10試合を消化したところで2ケタ得点がまだ1試合しかなく、3ポイント成功率は約12パーセントと本来の姿には程遠い五十嵐にとって、いい転機にしたいところ。名古屋Dのガード陣が良い働きを見せているだけに、五十嵐としては攻守で貫録を示してチームを勝利に導かなければならない。

文=吉川哲彦

■ロースター
・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
柏木真介
五十嵐圭
髙橋浩平
鵜澤潤
石井峻平
森井健太
上江田勇樹
今村佳太
池田雄一
ニック・パーキンズ
ラモント・ハミルトン

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
満田丈太郎
イシュマエル・レーン
菊池真人
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平
中務敏宏
ヒルトン・アームストロング
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル※インジュアリーリスト
木下誠

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