2019.11.08

名古屋ダイヤモンドドルフィンズは安藤周人の奮起に期待、千葉ジェッツは今季初の白星先行なるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs千葉ジェッツ(@ドルフィンズアリーナ)
第1戦:11月9日15時5分、第2戦:11月10日15時5分

 8勝2敗で西地区首位と10月は幸先のいいスタートを飾った名古屋ダイヤモンドドルフィンズが、苦しんでいた新潟アルビレックスBBに連敗を喫して小休止。1戦目は第2クォーターが10得点止まりだったことが尾を引き、第4クォーター残り8秒で得た逆転のチャンスもものにできず、わずか1点届かなかった。2戦目も第1クォーターで9点リードを奪い、前半は28失点とディフェンスも良かったにもかかわらず、第2クォーターに8得点とオフェンスで失速。第3クォーターには26失点とディフェンスも崩れての敗戦となった。3ポイントはこの2戦で計50本放って10本しか決まらず、前々節以前も昨季ほどの威力を見せていなかった武器が連敗の大きな要因となってしまった。

 3連勝でようやく勝率5割に達するなど光が見えてきていた千葉ジェッツも、前節は京都ハンナリーズとの1戦目に敗れて連勝がストップした。名古屋Dと同様に第2クォーターで11得点とオフェンスが滞り、1点リードの第4クォーター残り9秒からのディフェンスでリバウンドショットを許してしまった。2戦目はディフェンスにフォーカスし直し、第3クォーター以外は失点を10点台前半に抑えて27点差をつけてみせたが、勝率5割ながら東地区最下位という状況は変わらず。今節は改めて、今季初の白星先行に挑む。

 名古屋Dは3ポイントの不調もあり、現時点では昨季に比べると得点力が下がっているのは否めない。ただし、千葉も12試合中6試合で失点が80点を超え、ディフェンスの安定感を欠いている。そこにつけ込むことができれば名古屋Dの勝機は広がるはずだ。成功率が3割を切っている張本天傑笹山貴哉の3ポイントにも向上を期待したいが、やはりここは安藤周人に日本人エースとしての奮起を望みたい。ここまでは1ケタ得点が1試合のみと安定してはいるが、最高も18得点止まり。千葉のディフェンスを切り崩すには安藤の爆発が必要だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
満田丈太郎
イシュマエル・レーン
菊池真人
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平
中務敏宏
ヒルトン・アームストロング
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル※インジュアリーリスト
木下誠

・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
マイケル・パーカー
コー・フリッピン
田口成浩
晴山ケビン
大宮宏正
ニック・メイヨ
西村文男
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
原修太
小野龍猛

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