2019.11.08

“貯金”増やしたい秋田ノーザンハピネッツ、マブンガをどう守るかがカギ

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

京都ハンナリーズvs秋田ノーザンハピネッツ(@ハンナリーズアリーナ)
第1戦:11月9日18時5分、第2戦:11月10日14時5分

 開幕6連勝の後に3連敗と足踏みし、10月を7勝3敗の西地区2位で終えた京都ハンナリーズは、前節に千葉ジェッツと対戦。息詰まる熱戦を演じた1戦目は、特に第4クォーター残り5分を切ってからが大接戦。すべてのポゼッションが勝敗に直結する状況の中、1点ビハインドの残り0.4秒にデイヴィッド・サイモンがオフェンスリバウンドを押しこんでケリをつけた。一転して2戦目は立ちあがりからリードを奪われる展開で進み、第4クォーターは10得点しか挙げられずに27点差の完敗。3節すべて東地区との対戦となる11月はまず1勝1敗でのスタートとなった。

 今節の相手、秋田ノーザンハピネッツは10月に5勝4敗と“貯金”を作り、迎えた前節のレバンガ北海道戦は1戦目に敗戦。競った展開の中で第4クォーター中盤の時点では7点リードを奪ったものの、残り3分58秒を最後に得点が止まり、その後14点を連取されてしまった。2戦目も第1クォーターの12点リードを第4クォーターに詰められる怪しい雲行きだったが、4点差で辛くも逃げきって再び白星を先行させた。こちらは11月の残り2節がいずれも西地区との対戦。ここで“貯金”を増やすことができるか否かによって、その後の展開も変わってくるだろう。

 秋田は前節1戦目で保岡龍斗が17得点、中山拓哉が16得点をマークするなど日本人選手の得点も伸びたが勝利にはつながらず、ウィリアムスニカが15得点でジャスティン・キーナンのファウルトラブルをカバーした2戦目は白星。ただ、リーグで他を圧倒する被ファウル数を誇るジュリアン・マブンガとのマッチアップを考えると、ウィリアムス以外の選手も準備しておく必要がある。その期待がかかるのはフィジカルの強い中山か、サイズのある野本建吾になるだろう。コントローラーとしてオフェンスのバリエーションが豊富なマブンガをどう守るか、特に野本のハッスルを期待したいところだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
中村太地
村上直
綿貫瞬
鶴田美勇士
岡田優介
玉木祥護
松井啓十郎
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
永吉佑也
ラシャーン・ホロウェイ
デイヴィッド・サイモン

・秋田(ヘッドコーチ:前田顕蔵)
細谷将司
野本建吾
白濱僚祐
今川友哲
伊藤駿
中山拓哉
長谷川暢
保岡龍斗
ウィリアムスニカ
ハビエル・カーター
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
古川孝敏

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