2019.11.15

連勝で勢いに乗る両チーム、島根スサノオマジックは相手ディフェンスを突破できるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

秋田ノーザンハピネッツvs島根スサノオマジック(@CNAアリーナ☆あきた)
第1戦:11月16日18時5分、第2戦:11月17日14時5分

 前々節まで白星先行を維持していた秋田ノーザンハピネッツにとって、前節の京都ハンナリーズ戦は序盤戦の山場とも言える局面だったが、見事に連勝を果たして“貯金”を3つまで増やした。1戦目は第2クォーターに29得点で抜けだし、第4クォーターには28得点と再び爆発して会心の100点ゲームで先勝。ターンオーバーをわずか7個にとどめたことが大量得点につながった。続く2戦目は第1クォーターに29得点、第3クォーターに30得点とまたもオフェンスの歯車がかみ合い、ディフェンスでも実に20本ものスティールで京都を58点に抑えこんで40点差をつける圧勝劇だった。2戦とも3ポイント成功率が5割近くにのぼったほか、2戦目では細谷将司が19得点、長谷川暢が16得点、野本建吾が10得点。そして保岡龍斗は2戦計35得点と完全覚醒を予感させる働きぶりだった。

 その秋田に挑む島根スサノオマジックも、前節はシーホース三河を連破してB1復帰後初の同一カード連勝を達成した。2戦とも競った展開だったが、三河のオフェンスをうまく守る一方で、苦しんでいたオフェンス面もターンオーバーを抑えて2戦とも81得点。外国籍選手の他に1戦目では山下泰弘、2戦目では北川弘がシュート力を発揮した。2戦とも第4クォーター終盤の勝負どころで、相手の追いあげに対して我慢できたことが最大の勝因。メンタル面の進化を感じさせる試合運びだった。

 勢いに乗った両者の激突は白熱すること必至。連勝したとはいえ、滋賀レイクスターズも連勝したことで未だ西地区最下位の島根は、より高いモチベーションで臨まなければならない。カギとなるのは、前節2戦目で7人が2本以上のスティールを記録した秋田のディフェンスをいかに突破するか。加えて、オフェンス面も好調な秋田の日本人選手を止めるためにも、神里和や復帰した安部潤ら控え組が主力を休ませてチーム全体のディフェンスの強度を維持できるかどうかも重要だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・秋田(ヘッドコーチ:前田顕蔵)
細谷将司
野本建吾
白濱僚祐
今川友哲
伊藤駿
中山拓哉
長谷川暢
保岡龍斗
ウィリアムスニカ
ハビエル・カーター
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
古川孝敏

・島根(ヘッドコーチ:鈴木裕紀)
佐藤公威
後藤翔平
ロバート・カーター
山下泰弘
北川弘
坂田央
阿部諒
相馬卓弥
安部潤
ブライアン・クウェリ
頓宮裕人
神里和

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