2019.12.06

勢いをつかみたい富山グラウジーズ、相手外国籍選手をファウルトラブルに追いこめるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

富山グラウジーズvs千葉ジェッツ(@富山市総合体育館)
第1戦:12月7日18時5分、第2戦:12月8日13時5分

 11月に入って以降4連敗中だった富山グラウジーズは、前節のシーホース三河戦も1戦目は第3クォーターにリードを奪ったにもかかわらず、第4クォーターに33失点で延長にもつれこみ、最後は相手の高いオフェンス力に屈した。今季最長の5連敗となって迎えた2戦目も第1クォーターのリードを広げることができず、攻撃型チーム同士の対戦らしからぬロースコアのクロスゲームとなるが、終盤に前田悟レオ・ライオンズの3ポイントで優位に立ち、最後は1点差に迫られながらも逃げきった。2ポイントが9本しか決まらず成功率も3割を切る中、ライオンズが7本、前田が4本の3ポイントを炸裂させ、チーム全体でも26本中15本成功という高確率。3ポイント試投数自体が少ない富山としては珍しい戦い方で連敗をストップした。その後の「第95回天皇杯・第86回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」2次ラウンドも延長戦を制し、初のファイナルラウンド進出が決定している。

 3連勝で前節に臨んだ千葉ジェッツ。1戦目は相性のいいレバンガ北海道に第2クォーター以降苦しい戦いを強いられ、一時は13点差をつけられるも、第4クォーターに西村文男小野龍猛の3ポイントで追いあげ、残り37秒の富樫勇樹の逆転3ポイントで熱戦にケリをつけた。しかし2戦目は第1クォーターでまたも劣勢に回り、18本ものオフェンスリバウンドを許すなどして試合をひっくり返すことができなかった。北海道戦の連勝がついに止まり、天皇杯2次ラウンドも再び北海道に敗れて大会4連覇が消滅。チームのムードを変える白星がほしいところだ。

 中地区3位ながら5勝11敗と未だ黒星が大きく先行する富山は、ここで千葉を撃破して勢いをつかみたい。前節好調だった3ポイントを効果的に使うためにも、インサイドに起点を作る必要があるだろう。特に1戦目は千葉がマイケル・パーカーを出場停止で欠くとあって、外国籍選手をファウルトラブルに追いこみたい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
山口祐希
松山駿
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
菅澤紀行
宇都直輝
前田悟
葛原大智
ジョシュ・ペッパーズ
ダニエル・オルトン
ジョシュア・スミス※インジュアリーリスト

・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
マイケル・パーカー※第1戦出場停止
コー・フリッピン
田口成浩
晴山ケビン
大宮宏正
ニック・メイヨ
西村文男
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
原修太
小野龍猛

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