2019.12.13

難敵迎える横浜ビー・コルセアーズ、外国籍選手とモリスの起用法に注目

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

横浜ビー・コルセアーズvsアルバルク東京(@横浜国際プール)
第1戦:12月14日15時5分、第2戦:12月15日14時5分

 苦手意識のあった新潟アルビレックスBBを前々節に連破したものの、同じく苦手としている川崎ブレイブサンダースとの“神奈川ダービー”第2幕はまたも敗戦。立ちあがりは決して悪くなかったが、第2クォーターに3ポイントを大量被弾し、10分間で38失点。前半だけで63点を奪われ、オフェンスでも相手のプレッシャーをまともに受けてターンオーバーを連発してしまっては打つ手もなかった。中地区2位の座は変わらないものの、同首位の川崎にはさらに引き離され、今節迎えるのはアルバルク東京という難敵だ。

 そのA東京も、前節はサンロッカーズ渋谷との“東京ダービー”第2幕。前半で12点リードを許し、第3クォーターも点差を1点しか縮められない難しい展開だったが、第4クォーターにケビン・ジョーンズの攻守にわたる活躍で反撃に転じ、残り1分10秒の安藤誓哉のバスケットカウントでついに逆転。その後を守りきり、2点差でSR渋谷を下した。星1つの差があったSR渋谷に追いつき、対戦成績を2勝1敗としたことで順位が入れ替わって東地区2位に復帰。12月の10試合中8試合をアウェーで戦うA東京は、前々節の秋田ノーザンハピネッツ戦で1つアウェーの洗礼を浴びており、今節の横浜戦も落とすと雲行きが怪しくなりかねない。

 地区内の順位は2位と同じながら勝率に差があり、チャレンジャーの立場となる横浜の注目ポイントは外国籍選手とエドワード・モリスの起用法。前々節からスターターに名を連ねているモリスが引き続きスターター出場するのか、アウトサイドプレーヤーのジェームズ・サザランドのスターター起用があるかどうかで、試合展開も変わってくるに違いない。加えて、チーム復帰を果たしてからまだ出場していないウィリアム・マクドナルドの起用の是非も見どころになるだろう。サザランド加入によってビッグラインアップの時間帯が増える可能性もあり、彼らをどう使い分けるかという点に着目したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・横浜(ヘッドコーチ:トーマス・ウィスマン)
ジェームズ・サザランド
橋本尚明
レジナルド・ベクトン
ホール百音アレックス
アキ・チェンバース
ハンター・コート
牧全
田渡凌
秋山皓太
竹田謙
エドワード・モリス
ウィリアム・マクドナルド
生原秀将
小原翼

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
安藤誓哉
ケビン・ジョーンズ
正中岳城
ザック・バランスキー
須田侑太郎
ミラン・マチュワン
菊地祥平
竹内譲次
平岩玄
田中大貴
山本柊輔
アレックス・カーク

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