2020.02.06

「誰もが安心してバスケを楽しめる環境を守る」…Bリーグが暴力団等反社会的勢力排除宣言を発表

左から田口成浩、警察庁 刑事局組織犯罪対策部長 野村護氏、大河チェアマン
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 2月5日、BリーグはすべてのBリーグクラブ、Bリーグ担当審判員、一般社団法人日本バスケットボール選手会(JBPA)と合同で「B.LEAGUE暴力団等反社会的勢力排除宣言」を発表。その宣言式を都内で開催した。

 宣言式には大河正明チェアマンやBリーグクラブの実行委員、日本バスケットボール協会の宇田川貴生審判委員長、JBPAを代表して会長の田口成浩千葉ジェッツ)と副会長の田渡凌横浜ビー・コルセアーズ)が出席。さらに、斉藤実警視総監をはじめ、警察庁と警視庁から組織犯罪対策部の要人、全国暴力追放運動推進センターの田中法昌専務理事や中﨑和博担当部長も出席者に名を連ねた。

 今回の宣言の背景には、近年のバスケ人気の高まりがある。大河チェアマンは「Bリーグが成長した今だからこそ、誰もが安心してバスケットボールを楽しむことができる環境を守り、維持していくことが必要」と話し、反社会的勢力の関与を遮断し続ける体制を確立する強い意思を表明した。

 また、Bリーグのクラブを代表して登壇したアルバルク東京の林邦彦代表取締役社長も「(Bリーグが)反社会勢力のターゲットになるということをクラブ全体でしっかりと認識して、その対策に努めていかなければならない」と話し、「研修を何度も繰り返し、クラブの個々人にしっかりと落とし込んでいく」と今後の取り組みに向けた意欲を示した。

Bリーグクラブを代表して登壇したA東京の林代表取締役社長

 選手を代表して登壇した選手会会長の田口は「選手はコートの中だけでなく、コートの外でも注目を浴びる存在。暴力団等反社会的勢力との関わりを一切遮断することともに、プロ選手として常にふさわしい行動をとっていきたい」とコメント。副会長の田渡も「こうして宣言することで、改めて自覚しなければいけない。応援される立場として、クリーンでいなければいけないと改めて実感できたので、すごく大切な式だったと思う」と話した。

 田口は「選手全体に注意掛けを行っていきたい」と今後の取り組みについても触れ、今月にも警察庁の職員を交えた研修会が実施されるという。

壇上で選手を代表してあいさつを行う田口

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