2018.01.23

【インタビュー】OKINAWA72.EXEのオーナーを務めるゴリ「3x3で沖縄が盛り上がってくれれば」

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OKINAWA72.EXEは設立1年目のチームながら「3x3 PREMIER.EXE 2017」レギュラーシーズンのウェスタンカンファレンスで14勝11敗の成績を残し、プレーオフに勝ち進んだ。沖縄県に拠点を置く新参チームを取り仕切るのは、俳優、映画監督など多種多様に活躍するお笑い芸人のゴリだ。『バスケットボールキング』ではオーナーを務めるゴリを直撃。オーナー就任に至った経緯や、来季のメンバーセレクションを兼ねた「OKINAWA72.EXE presents CHANCE!」の開催理由を語ってもらった。

インタビュー=酒井伸

――チーム設立のきっかけを教えてください。
ゴリ 私が所属する吉本興業と、3x3リーグの「3x3 PREMIER.EXE」を取り仕切るクロススポーツマーケティング株式会社から、世界で流行っていて、2020年東京オリンピックの正式種目として追加採用された3x3が、沖縄にないのはおかしいんじゃないかと。Bリーグの琉球ゴールデンキングスがあり、バスケで盛り上がっている沖縄県に3x3のプロチームがないのは寂しいということで、立ち上げに向けて動きました。

――オーナーになった理由は?
ゴリ チームの設立が決まりオーナーを誰にしようとなった時、「沖縄と言えば、知名度と信用があるゴリにやってほしい」と吉本からオファーがありました。「中学校、高校はサッカー部なんですけど……」と言ってみましたが、「何かを仕切ったり、プレーを教えたりするのではなく、ゴリが応援しているチームだと知られたら沖縄自体が盛り上がるから」と。沖縄を盛り上げる、沖縄のためになる、沖縄が一つになるなら、非力ですけどやらせてもらうことにしました。

――OKINAWA72.EXEのオーナーとして、具体的にどのような仕事をしていますか?
ゴリ 主にテレビ、ラジオなどで、「沖縄でこんなことをやっています」と広めることです。オーナーと言いながらも、広報のような役割ですね(笑)。

――オーナーに就任するまで、バスケは身近にあった存在だったのでしょうか?
ゴリ 息子がバスケをやっていますので。休みがあったら息子と一緒にコートへ行って、練習に付き合っています。試合を見に行ったり、家のテレビにNBAの試合が映っていたり、我が家はバスケ好きですね。

――ゴリさん自身はサッカー部ですよね。
ゴリ 子どもの頃はサッカー一筋で、バスケは一切(苦笑)。ルールもよくわからないですし。24秒(3x3では12秒)以内にシュートを打たないといけないなんて初めて知りました。

――沖縄から3x3を盛り上げるという意義について教えてください。
ゴリ 地元のスポーツが強くなったり、地元のものが有名になったりしたら、沖縄県の活力になるじゃないですか。その一端を担いたいと思いますし、それが成功したら喜びに変わりますよね。3x3で沖縄の人が喜んでくれて、沖縄が盛り上がってくれればいいんです。

――2017シーズンのOKINAWA72.EXEはどのようなチームでしたか?
ゴリ アウトサイドからシュートが打てて、インサイドに切りこめる。そしてパワープレーもできますので総合力が高いと思います。設立1年目のでき立てホヤホヤのチームですが、プレーオフに進むことができました。1年目にしては上出来で、今後の優勝は遠くないんじゃないかと思っています。

――選手たちは働きながら練習に参加して、試合に出場していると思います。
ゴリ 仕事をしていますよ。作業着のような格好で練習に来る人もいますから。仕事がバラバラで、アメリカ軍基地の中にいる人もいますし、沖縄県外に住んでいる人もいます。全員でチームプレーを試す機会は少ないですが、週に2回くらいは沖縄に集まって練習しています。また、各々はそれぞれのチームで練習しているようです。

――改めて「OKINAWA72.EXE presents CHANCE!」はどんな大会ですか?
ゴリ 新しい選手を発掘するための大会で、このチームをより強くしたいと思い開催しています。2017シーズンを戦った選手でも外されるかもしれないという危機感があるはずですし、挑戦してくる選手はレギュラーをつかみ取ってやろうという気持ちで来るので、すごく激しい試合になると思います。ただ、僕は選手選考について一切口を出しませんよ(笑)。

――普段、Bリーグの試合は見ているんですか?
ゴリ 子どもはよく見に行きます。2016-17シーズンの開幕戦(アルバルク東京vs琉球)を2日連続で行っていましたが、僕は仕事で行けませんでした。子どもにはサッカーをやらせたかったのですが、サッカーは嫌だ、バスケが楽しいと。バスケを選んだのは友だちの影響が強いと思います。

――先日、2023年のFIBAバスケットボールワールドカップがフィリピン、日本、インドネシアで共催されることが決まり、沖縄市で予選ラウンドが実施されます。
ゴリ 最高ですよね。日本代表には、デカくなくても強いところを見せてもらいたいです。背が低くても遠くからのシュートが打てて、中に切りこんでいく、強者に勝つプレーが見たいです。

――最後に、大会参加者、または大会への参加を迷っている方に向けてメッセージをお願いします。
ゴリ プロのチームに入れるのは数少ないことです。自分がプロになるんだという気持ちと、沖縄が日本一になって、世界大会に行くんだというモチベーションを持った選手に出てほしいです。沖縄のチームに入りたい、沖縄のためにがんばりたいという気持ちがある選手を待っています。

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