2020.02.21

キャリア豊富な35歳のベテラン・小松昌弘、3x3の魅力は「スリリングな試合展開」

日本代表候補に名を連ねる小松[写真]=加藤誠夫
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2月18日、3x3男子日本代表チームが第5次強化合宿の様子をメディア向けに公開。日本代表は約5カ月後に迫った東京2020オリンピックに標準を合わせるが、今週末の22日、23日には男女各16チームによるトーナメント戦「Yahoo! JAPAN 第5回3x3 日本選手権大会」が開催される。国内のトップチームが集結する同大会には、今回の合宿にも招集された35歳のベテラン・小松昌弘(TOKYO DIME)も出場予定だ。一般企業に勤めながら3x3でプレーする“リーマンボーラー”として活躍する小松は、これまで数々の世界大会にも出場し、2018年には日本代表としてワールドカップの舞台に立ったキャリアの持ち主。3x3の実績十分な彼に、3x3への思いや日本選手権へ向けての意気込みを聞いた。

取材・文=小沼克年
写真=加藤誠夫

――小松選手は国内リーグ「3x3PREMIER.EXE」が発足した当初から3x3の選手としてプレーしています。東京オリンピックの正式種目にもなり、3x3に対する変化などはどのように感じていますか?
小松 まず、純粋にBリーグの選手たちが3x3に興味を持って参加してくれる機会が増えたなと改めて感じます。周りの方々からも「オリンピックだね」と声をかけられることが多くなりましたね。でも、この表現が合っているかわからないですが、日本の3x3はまだ「後進国」だと思っていて、世界と対等に戦うにはこれからもっと戦術理解や戦い方を学ばないといけないと思っています。

――ご自身の強みを教えてください。
小松 スクリーンなどの献身的なプレーで人を活かすことで、自分も活きると思っています。今回の代表候補でもいいシューターや鋭いドライブができる選手がいますので、その選手に私のマークマンがカバーに行けば、私がフリーになります。そういった場面では確実にシュートを決めていきたいですし、ディフェンス面でももっと選手同士でコミュニケーションをとって連携を高めていきたいと思っています。

――長らく国内の3x3を引っ張り続けているだけに、人一倍3x3 への思い入れも強いと思います。
小松 どうなんですかね?(笑)。みんな一緒だと思いますけど、今回の代表チームでは落合(知也/TOKYO DIME)に次いで私が2番目に経験があります。今まで一緒にやってきたメンバーで選考に漏れてしまった選手もいるので、その選手たちの気持ちも汲んで合宿に参加しているつもりです。合宿が終わって所属チームに戻ってもその思いは変わらないですし、これからも人一倍頑張らないといけないなと思っています。

小松は、オリンピック出場へ向けても「自分自身やることが変わらない」と語る[写真]=加藤誠夫

――2月22日、23日には「Yahoo! JAPAN 第5回3x3 日本選手権大会」が大森ベルポートにて開催されます。小松選手も所属チームの『TOKYO DIME』から出場すると発表がありました。
小松 優勝して海外の大会(「2020 FIBAワールドツアーマスターズ アジア・オセアニア大陸予選大会」)に出れるチャンスをつかまなければいけないので、日本選手権へ向けてもしっかりと準備して臨みたいです。

――小松選手は『RBC東京』の一員として第1回から大会3連覇を達成しましたが、前回大会では上武大学に1点差で敗れて準決勝敗退となりました。
小松 今振り返ってみても学生の方が元気がありました。彼らの方がリバウンドやルーズボールを頑張って拾っていましたし、そこの詰めの甘さが負けた一番の要因だったと思っています。

――今回、優勝するうえでのポイントはどこにあると感じていますか?
小松 やっぱりディフェンスとリバウンドがキーになってくるかなと。そこがしっかりできれば、オフェンスにもいいリズムが生まれると思っています。

――改めて、小松選手が思う3x3の魅力を教えてください。
小松 一番の魅力は試合展開が早いということです。どちらかのチームが先に21点取れば勝ちですし、もしくは10分間で試合が終わってしまうので、5人制よりもスリリングな試合が期待できると思います。3x3を初めて見た方たちからも「面白い」と言ってくれる方が増えてきているので、少しでも興味を持った方はぜひ会場へ足を運んでいただけたら嬉しいです。

22日に開幕する日本選手権は、小松にとってリベンジの場でもある[写真]=加藤誠夫

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