4月20日、Wリーグから自由契約選手リストが更新された。
新たに発表された選手の中にはデンソーアイリス所属で3x3日本代表選手でもある伊集南の名前もあったが、発表の直後、デンソーは、チームの公式ホームページやSNSを通して伊集の引退を報告した。
伊集は中学からバスケットをはじめ、地元沖縄の糸満高校を経て筑波大学に入学。1年生の時にはインカレ優勝を経験した。その後も大学界をけん引する選手として活躍し、2013年にデンソーに入団。アグレッシブなプレーに勝負強いシュートなどでチームの皇后杯やWリーグ準優勝に大きく貢献した。
また3x3女子日本代表の一員でもあり、昨年5月の『FIBA 3×3アジアカップ2019』では3位入賞の立役者に。大会では優秀選手に贈られる大会ベスト3にも選出された。さらに昨年6月にオランダで開催された「FIBA 3×3ワールドカップ2019」にも出場するなど、その実力を3x3の舞台でもいかんなく発揮していた。
引退に際し、伊集はチームを通してこのようにコメントしている。
「いつもたくさんのご声援、本当にありがとうございます。
今シーズンを持ちまして、Wリーグならびに日本代表活動、全ての活動において現役を退くことを報告させて頂きます。
この決断にあたり、ご尽力頂きました関係者の皆さま、デンソー社員の皆さま、サプライヤーの皆さま、ファンの皆さま、本当にありがとうございました。そして7年間、デンソーアイリスの一員としてプレーさせてくれたチームに感謝申し上げます。簡単な決断ではありませんでしたが、次の人生に行きたいと考え、早い段階からチームへ報告させて頂いておりました。
私は、田舎の中学校でバスケットボールを始め、高校も全国など経験をしていない選手でした。今思えば、順風満帆なバスケット人生ではなく、色んな方のお陰でここまで来ることができました。“見てる人は見てる“バスケットボールを始めた時に父が何気なくかけた言葉、家族への感謝は計り知れません。
今日に至るまで、身体を酷使し全力でプレーしてきた自分を誇らしく思えるほど、素晴らしい経験をさせて頂きました。何不自由なく、第一線で大好きなバスケットボールを活動出来たこと、素晴らしいチームや選手達と対戦出来たこと、大変有り難く感じております。
今シーズンは感染症の影響により、Wリーグ以外のスポーツ界においてもダメージは大きく、終わり方も非常に残念で、多くの方々に寂しい思いをさせてしまいますが、私自身の決断に悔いはありません。
今後、もう一度、スポーツが社会の活力となり、Wリーグが世間へ明るい話題を届け、社会貢献が出来るよう、別の立場から協力させて頂こうと思っております。
皆さま、まずは健康第一に、終息に向けて行動して行きましょう。
またお会い出来る日を楽しみにしております。
そして、今後ともデンソーアイリスへの変わらぬご声援を宜しくお願い致します」
さらに伊集は、翌日に自身のSNSで引退の決断についてこうも語っている。
「皆さん本当に本当にありがとうございました!!!
色んな憶測を立ててる方もいますが、私は8月まで現役!と思って活動してきました。決して誰のせいでもありません。
自分で決めたことです(^^)
起きること全てに意味があると思っています。
どうかお身体にお気をつけてまた会いましょう!」
皆さん
本当に本当にありがとうございました!!!色んな憶測を立ててる方もいますが、
私は8月まで現役!と思って活動してきました。
決して誰のせいでもありません。自分で決めたことです(^^)
起きること
全てに意味があると思っています。どうかお身体にお気をつけて
また会いましょう! https://t.co/7NmJlOSOfm— 伊集南 (@ijufive37) April 21, 2020