川崎はファジーカスら主力万全、SR渋谷は“4度目の正直”を目指す

ともに関東圏に本拠地を置き、Bリーグでは同じ中地区に所属する川崎ブレイブサンダース(Bリーグ1)とサンロッカーズ渋谷(同8)が、第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)のベスト4進出を懸けて激突する。

川崎は同大会3回戦で、「今大会で一番強い相手」と福岡第一高校(高校選手権)の井手口孝ヘッドコーチに言わしめた。今年度の第69回全国高等学校バスケットボール選手権大会とJX-ENEOSウインターカップ2016を制した福岡第一と初戦で顔を合わせた川崎は、高校生の活きのあるプレーに手を焼きながらも、最終スコア114-67の47点差で勝利を収めた。何より、ニック・ファジーカスライアン・スパングラー辻直人などを15分以下のプレータイムにとどめ、準々決勝に向けて主力を“温存”できたことは一番の収穫だろう。

一方のSR渋谷は初戦から大阪エヴェッサ(Bリーグ9)と対戦し、78-75の3点差で辛勝。3点リードで迎えた最終ピリオドは2度も試合をひっくり返されるなど不安定な試合運びを見せたが、終了間際にベンドラメ礼生アールティー・グインがフリースローを沈め、勝利をつかみ取った。準々決勝は得点源のファジーカスをどう抑えるか、また、広瀬健太やベンドラメがアウトサイドシュートを確実に決められるかがポイントになるだろう。

川崎とSR渋谷は今季のリーグ戦で3度対戦。川崎が3勝しており、いずれも10点差以上離しての快勝だった。主力万全の川崎に分があるのは明らかだが、日立サンロッカーズ東京の名で出場した第90回大会以来2年ぶりの優勝を目指すSR渋谷もここで姿を消すわけにはいかないはずだ。

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