準決勝で千葉と今季初対戦も、三河比江島は気負いなし「僕のポジションは誰が相手でも負けちゃいけない」

日本代表でも活躍する比江島は三河でエースを担う [写真]=山口剛生

 バスケットボール界における新年の風物詩、第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)。昨年度王者のシーホース三河(Bリーグ3)は準々決勝で名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(Bリーグ6)を92-61で撃破。8日の準決勝では千葉ジェッツ(Bリーグ7)と対戦する。

 準々決勝終了後のミックスゾーンにて、三河の比江島慎は、準決勝の対戦相手を栃木ブレックス(Bリーグ2)と予想していた。三河は今季、千葉との対戦がまだない。ヘッドコーチの交替もあり、比江島自身の千葉評も「富樫(勇樹)を中心にオフェンスでリズムを作ってイケイケな印象」と若干あいまいな様子だった。

 ただ、比江島に関して言えば、相手の細かい情報はあまり必要ないのかもしれない。誰が相手であろうが、自らの力でねじ伏せられるだけの技術と能力を備えているからだ。自身のプレーの見どころをたずねると、「特にこれというものはないけれど、何でもやる」とコメント。並の選手ならば「何でもできる」などということはとても言えないが、この選手は平然と(むしろ照れくさそうに笑いながら)口にしてしまう。それだけ国内リーグでは頭一つ抜けた存在だ。

 マッチアップの相手は石井講祐、もしくは小野龍猛と想定しているが「僕のポジションは誰がマッチアップだろうと負けちゃいけない」というマインドで大きく構える。天才型ポイントゲッターは未知の相手にも気負うことなく、あくまでも自分のペースで戦う。

文=青木美帆

モバイルバージョンを終了