第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)男子準決勝第2試合はシーホース三河(Bリーグ3)と千葉ジェッツ(Bリーグ7)の顔合わせとなった。
前大会の覇者三河はここまで危なげない勝ちあがり。特に今大会は狩俣昌也、長谷川智也、森川正明ら控えの選手が安定したプレーで、主力の体力温存に一役買っていることが大きい。40歳の大台に乗った桜木ジェイアールも試合を重ねるごとに調子が上がり、鈴木貴美一ヘッドコーチが「僕もビックリしているくらい」と盤石の体制だ。
鈴木HCは千葉について「3ポイントが大きな武器のチーム」とコメントしたが、千葉はその3ポイントを皮切りに栃木ブレックス(Bリーグ2)を序盤から突き放し、チーム初のオールジャパンベスト4進出。大野篤史ヘッドコーチは「(持ち味の)テンポを活かすためにディフェンスをやらなければいけないという意識が高かった」と選手たちを称えた。
今季初めて実現した対戦は“総合力の三河”と“勢いの千葉”という様相を呈するだろうか。千葉のスピードバスケを司る富樫勇樹を三河の橋本竜馬、柏木真介がどう抑えるか。三河の誇る桜木ジェイアール、金丸晃輔、比江島慎というポイントゲッターに対し、千葉はどのような戦術を駆使して対抗するのか。観客の皆さんにはこのフレッシュな対戦を存分に堪能してもらいたい。
文=青木美帆