2017.01.09

悲願の初タイトルへ、千葉の富樫がブースターに勝利を届ける「内容どうこうより勝ちにこだわる」

富樫擁する千葉は9日、オールジャパン決勝で川崎と対戦 [写真]=大澤智子
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 1月8日、第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)の男子準決勝が国立代々木競技場第一体育館で行われ、千葉ジェッツがディフェンディングチャンピオンのシーホース三河を81-75で下し、クラブ初タイトルへ王手を掛けた。

 千葉は攻守に積極的なプレーを見せ、第2ピリオドから主導権を握り、着実に点差を広げて逃げきった。ポイントガードとしてチームを引っ張った富樫勇樹は「チャレンジャー精神を持って、ひた向きにハードに戦うことを心掛け、いい結果が出せた」と試合を回想。21得点6アシスト、さらに8リバウンドを記録した自身の出来については「ゲームの流れを作れたのは良かった」としつつも、「もうちょっとできた。自分がもっと得点を決めるつもりでプレーしていた」と反省を口にした。

 迎える決勝の相手は川崎ブレイブサンダース。12月30日、31日のBリーグのゲームでは90-96、82-84で連敗を喫している。富樫は両試合ともにスタートでリードを許したことを敗因に挙げ、「Bリーグでは出だしでやられた。次は第1ピリオドからハードに行く」と気を引き締めて大一番に臨む。

 三河戦には多くのブースターが訪れた。その点については「うれしいですね」と顔をほころばせ、「ジェッツが初めてベスト4に勝ちあがったから応援に来てくれたんだと思う。決勝もたくさんの方々に応援に来てほしい」と感謝を示しながら、さらなるサポートを期待する。

 そのブースターに、富樫は結果で応える。「決勝は内容どうこうより勝ちにこだわる。ジェッツは優勝経験がないし、キレイに勝てるとは思っていない。最後に1点でも勝っていればいい」。日本屈指の技巧派が泥臭く戦い、クラブに悲願の初タイトルをもたらす。

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