2017.01.10

プロ9年目で念願の初タイトル、気合のプレーで逆転呼びこんだ阿部「千葉に来たのは間違いじゃなかった」

チームに勢いをもたらした千葉の阿部友和 [写真]=大澤智子
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 1月9日、第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)の男子決勝が国立代々木競技場第一体育館で行われ、千葉ジェッツ(Bリーグ7)が川崎ブレイブサンダース(Bリーグ1)に88-66で勝利。創立7年目にしてクラブ初のタイトルを獲得した。

 千葉は決勝で9選手がコートに立ち、その中で最も出場時間が短かったのが11分34秒の控えポイントガード、阿部友和だった。もっとも、インパクトで言えばスターターに迫るものを見せてくれた。チームに活気をもたらすスティールとブロック、そして点差を広げる3ポイント。気合十分のプレーはブースターの心にも響いただろう。

「これまでのリーグ戦と同じように、ディフェンスから全力でチームに流れを作るつもりでコートに入った」と阿部は第1ピリオド残り8秒、17-19の2点ビハインドでのコートインを振り返る。初めての大舞台とはいえ31歳のベテランだ。「気持ちが高ぶってないと言えばうそになる」と前置きしつつも、「準決勝(シーホース三河戦)でのパフォーマンスが良くなかったので、その悔しさをぶつけようと思っていた」との言葉どおり、最初からエンジン全開だった。

 前回対戦時の経験も、阿部の気持ちを後押しした。「年末の川崎戦(12月30日90-96、31日82-84で連敗)では自分が途中から出て、20点差ぐらいから同点まで持っていく流れを作れたので、そのイメージを持ってやろうと思っていた」。阿部自身のタスクは起点をつぶすこと。「パスを回されるとペースを握られるので、そのリズムを崩したかった。自分はガードにプレッシャーを与えることを徹底した」。執拗なマークを受けた川崎の篠山竜青藤井祐眞は、ゲームメークに苦心した。

 チーム全体で見てもディフェンスは抜群に良かった。「自分たちはチャレンジャーとして戦い、相手のシュートを“外させる”ぐらいのディフェンスができた」と阿部も絶賛する。「今シーズンナンバーワンのディフェンスがこの試合でできて、それが勝利につながった」と勝因の一つにも挙げた。

 オールジャパン優勝は、プロキャリア9年目にして初めてのタイトルだ。阿部は大東文化大学時代にインカレで3位、前身のレラカムイ北海道時代も含めレバンガ北海道でも全国優勝の経験がない。「初めてのタイトルで、何と言っていいかわからないぐらいうれしい。初めて味わった感覚」と相好を崩す。続けて「千葉ジェッツに来たのは間違いじゃなかった。すごくいいチームに出会えた」と満面の笑みで答えた。