2019.01.12

急成長を遂げる馬瓜エブリンが決勝に向けて決意。「カリーのようにシュートを打ち続けます」

準決勝のデンソー戦で22得点をあげた馬瓜エブリン [写真]=山口剛生
バスケットボールキング編集部。取材歴は20年を数え、これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、今年も氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 1月12日、さいたまスーパーアリーナで「第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」のファイナルラウンド女子準決勝が行われ、トヨタ自動車アンテロープスが71-60でデンソーアイリスに勝利。6年ぶり3度目の決勝進出を果たした。

 この試合、トヨタ自動車をティップオフ直後から引っ張ったのが馬瓜エブリンだ。安定したペリメーターからのジャンプシュートを軸に、ゴール下でのポストプレーでも奮闘。さらには3ポイントでデンソーのゴールを射抜き、終わってみれば長岡萠映子とともにチーム最多タイとなる22得点をあげて勝利に貢献した。

 試合後、メディア対応を行った馬瓜は、「昨日のオフェンスが納得いかなかったので、今日は最初から積極的に行くつもりで試合に入りました」と決意を持って試合に臨んだことを明かした。「パスばかりではチームも消極的になってしまいます。リングにアタックしながら、ファウルもらうことも大事」と、昨日の準々決勝、三菱電機コアラーズ戦を8得点で終えてた反省から「気持ちを吹っ切って」、コートに入っていたという。

 また、ディフェンスではデンソーのエース、髙田真希とマッチアップする場面も。「髙田さんは自分が尊敬する選手の1人であり(桜花学園高校の)大先輩なので、引かないように心がけていました。ただ、ここはトヨタのビッグマンの中で役割分担ができていて。どう守るかはビデオでチェックしていました」と、チームディフェンスを強調。その髙田には23点をあげられたものの、自分たちの守りに対しては一定の評価を与えていた。

体を張ったディフェンスでデンソーに立ち向かった馬瓜エブリン [写真]=山口剛生


 トヨタ自動車は2013年の79回大会で初優勝を果たしたが、その後はJX-ENEOSが6連覇を達成している。それに関して「このタイトルを絶対取る気持ちで準備をしてきました。(JX-ENEOSが)ずっと勝っている流れを断ち切りたい。そんな強い気持ちがチームメイトの中にあります」と、強い決意を語った。そのためにも馬瓜の活躍は不可欠。「相手がいくら大きくても逃げずにリングに向かう気持ちが大切です。タフな試合になるとは思いますが、一人ひとりが自分の役割を果たせばチャンスはあります。自分としてはシュートが落ちてもどんどん打っていきたい。(ステフィン)カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のような気持ちで」と、最後は自身のファンであるカリーの名前をあげ、積極的にシュートを打つことを決意した。

「まだまだ成長の段階。練習が苦しい時もありますが、今は楽しい」と語る馬瓜。もちろん、明日の決勝の行方を左右するキープレーヤーの1人となるはずだ。

文=入江美紀雄

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