2019.01.12

「チームが苦しい時に点を取りたい」決勝に向けて抱負を語ったJX-ENEOSのエース渡嘉敷来夢

決勝に向けて「自分たちのやるべきことをやるだけ」と意気込んだ渡嘉敷来夢 [写真]=山口剛生
取材歴15年目でミニバス、中学、高校、大学、トップリーグに日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

「第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」の女子準決勝、JX-ENEOSサンフラワーズが富士通レッドウェーブを相手に91-77と、ハイスコアで勝利を飾った。

 これで12年連続の決勝進出となったJX-ENEOS。試合直後、渡嘉敷来夢は、「勝てたことが一番大きいですね。しっかりと勝つことができたのは良かった点だと思います」と、安堵の表情を見せた。それと同時に、試合では富士通の粘りに手をこまねいた時間も多かった。が、「相手がゾーンディフェンスだったのですが、以前だったら攻められなかったのが、今日は外(アウトサイド)も当たったし、一人ひとりが攻め気だったところは良かったと思います」と渡嘉敷。

 皇后杯は一発勝負となるトーナメント戦。さかのぼれば6年前、JX-ENEOSは決勝でトヨタ自動車アンテロープスに敗れており、その時にコートに立っていた渡嘉敷は一発勝負の怖さを痛いほど知っている。だからこそ、相手がどこであれ、「自分たちのやるべきことをやるだけ」と、渡嘉敷は自らに言い聞かせる。

 押しも押されもせぬJX-ENEOSのエース。今大会での自身の役割を問うと、「私がチームを引っ張っていかないといけないと感じています。チーム(の流れ)がいい時はみんなが点を取れるけど、苦しい時に誰が点を取るかといったら、私やアース(宮澤夕貴)だと思うので、しっかりと踏ん張れたらいいなと思っています。後は、自分からオフェンスをうまく展開できたら。昨日(準々決勝)のように、私がボールを持つとディフェンスが寄るので、そこで外にさばけば外の選手が生きる。アシストにもなるので、そういったことも意識しています。自分が攻める時は攻める。パスを回す時は回す。それと、味方が気持ちよくシュートを打てるようにオフェンスリバウンドにも積極的に入りたいです」と、力強く、そして明確に思いを語った。

 今日の準決勝でも23得点8リバウンドと、しっかりと数字を残した。優勝まであと1つ。相手は6年前に苦杯をなめたトヨタ自動車アンテロープス。

「(トヨタ自動車は)日本代表選手が多いので、そういった点ではディフェンスをちゃんとしないと厳しくなるのかなと。1人が当たるとみんなが当たるチームなので、逆に1人ダメになったら、みんながダメになるぐらいのディフェンスができたらと思っています」と意気込む。

「勝ちたいですね、やっぱ」と言葉に力を込めた渡嘉敷。明日、エースはチームの勝利のために全身全霊を懸けて戦い抜く。

文=田島早苗

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