2017.11.16

Bリーガーが語る「インカレが僕を育ててくれた!!」辻直人(川崎ブレイブサンダース)

辻直人が学生時代を振り返った [写真]=山口剛生
バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

11月20日から青山学院大学青山キャンパスをメイン会場として開幕する第69回全日本大学バスケットボール選手権大会、通称“インカレ”。大学生ケイジャーが目標に掲げるこの大会には、多くのBリーガーたちが出場している。果たして彼らはどのような思いで、学生最大のトーナメントに臨んでいたのだろう。そして、インカレを通じて彼らは何を学び、プロとしての基礎を築いたのか。青山学院大学時代、3年と4年次に日本一の座をつかんだ辻直人川崎ブレイブサンダース)に聞いてみた。

文=入江美紀雄
写真=山口剛生

――辻選手にとってインカレはどのような大会でしたか?
 3年生になって自分たちの代では初めて優勝できました。続く4年生の時は連覇ができたので、インカレは勝ったまま引退です。この当時は学生の大きな3つの大会、春の関東学生トーナメントと秋の関東学生リーグ、そしてインカレのすべてに優勝することを目標にしていたのですが、2年ともリーグ戦で1敗してしまってインカレに臨みました。今思えばその1敗があったからチームが一丸になってインカレに臨めたと言えます。大会前にはがっちりとまとまって日々の練習を過ごしていたことが思い出になっています。

――どのような練習だったのですか?
 インカレはその年の総決算の大会です。新しいメンバーが入ってきて、春のトーナメントから始まり、秋のリーグ戦を経てチーム作りを行いますが、インカレでその完成形を披露するわけです。ですから、インカレまでの練習は細かいフォーメーションの合わせだったり、それまで行ってきたことを繰り返し、繰り返し練習しました。

――インカレ用フォーメーションやディフェンスも用意していたと思います。
 当時のヘッドコーチだった長谷川(健志、元男子日本代表HC)さんがインカレ用に特別なディフェンスやセットプレーを用意するのが好きでしたから、もちろんその準備もありました(笑)。それでもそのシーズンに築いてきたものの確認が一番多かったと思います。

――何か印象に残っていることはありますか?
 やはり勝たなければいけないと強く望んで大会に入っていくので、普段、リーグ戦で使用していた国立代々木競技場第二体育館も違う印象がありました。緊張感もありましたし、インカレの時期は風邪もひきやすいので、その予防にもかなり気をつけました。それでも体力的にも精神的にも風邪をひきやすくなる時期だったので、体調維持にはかなり苦労しました。

辻選手にとってインカレは特別な大会だったという [写真]=山口剛生

――改めておうかがいしますが、インカレは特別な大会なのですか?
 やっぱり別ものでした。3年生の時は1つ上の学年の橋本(竜馬/シーホース三河)さんが強くチームを引っ張ってくれていて、僕たちはそれについていくだけでした。4年になった時、今度は僕たちが引っ張る番で、チームをまとめてインカレに向けて戦う環境作りもできたと思います。あの大会に臨む盛り上がった雰囲気は、今でも細かいところまで記憶にしみついています。

――インカレと言えば個人賞の賞品が豪華なことでも知られています。辻選手も4年生の時にMVPを獲得しました。
 それを目指してプレーはしていませんでしたが、楽しみというかご褒美みたいな感覚でした。3年の時に空気清浄機をもらっていて、4年の時は大型テレビだったので、部屋まで配達してもらったのを覚えています。

――辻選手にとって、青山学院大での4年間で何を学ばれましたか。
 まず洛南高校に行けたから、青山学院大に行けたと思っています。そして青山学院大での日々があったから、今の自分があるのではないでしょうか。大学ではディフェンスとの駆け引きだったり、頭を使ったバスケットボールを学びました。また、他のチームに先駆けて、トレーニングにも力を入れていたので、フィジカルの重要性も学びました。その分苦労もしたし、苦しい思いもしましたが、充実した4年間だったと思っています。

青山学院大のポイントゲッターとして3、4年次にはインカレを制した [写真]=圓岡紀夫

4年次にはインカレMVPを受賞 [写真]=圓岡紀夫

――当時の青山学院大には伊藤駿サンロッカーズ渋谷)選手や比江島慎(三河)選手など、今でもBリーグで活躍する選手がそろっていました。彼らとはライバル関係だったのですか。
 同じポジションはみなライバルだったと、他のメンバーも思っていたはずです。同期には福岡大学附属大濠高校から入ってきた織田(秀司/現九州電力)君や、1つ上には新潟商業高校出身の小林(純也/元日本無線)さんがいて。同じポジションですけど、それぞれ違う個性を持っていたので、自分は自分の特徴を活かすにはどうしたらいいか、常に考えながらプレーしていました。懐かしいですね。

――高校生の頃、インカレを意識することはありましたか。
 洛南からは大学に進んで活躍されていた先輩も多かったので、結果やスタッツなども見ていました。ちょうどウインターカップの1カ月くらい前に大会があり、先輩たちのプレーに刺激を受けていたことを覚えています。そして、インカレが終われば、「よし、自分たちの番だ」と、気持ちを切り替えていました。

――今でも母校の成績は気になりますか。
 もちろん気になります。大会ごとに何位だったとかチェックしています。今年の秋のリーグ戦は混戦だったのですが、敗れた試合でも最後の最後まで何が起きるかわからない内容でした。ですからインカレもどんな展開になるのか、今から楽しみですね。もちろん後輩たちの活躍も期待しています。

辻直人 Naoto Tsuji
川崎ブレイブサンダース #14 SG(シューティングガード)
1989年9月8日、大阪府生まれ/身長185センチ・体重82キロ/ニックネーム:つじ/血液型:B型/出身校:羽曳野市立高鷲小学校→羽曳野市立高鷲中学校→洛南高等学校(京都)→青山学院大学

 
 

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