2018.09.19

初戦圧勝にも関わらず課題を口にした琉球の佐々宜央ヘッドコーチ

琉球の佐々宜央ヘッドコーチは「課題もあった。引き続きハードにプレーさせたい」と語った[写真]=アジアリーグ
バスケットボールキング編集部。取材歴は20年を数え、これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、今年も氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 9月18日、テリフィック12の初戦に臨んだ琉球ゴールデンキングスはフィリピンのPBA DリーグオールスターズIECOグリーンウォリアーズと対戦した。

 琉球は試合開始から攻防でIECOを圧倒する。IECOが初得点をあげたのが第1クォーター残り時間3分4秒と、約7分間も無得点に抑え、17-2と大きくリードを奪った。この試合、琉球のジャージを着て初めてコートに立ったジェフ・エアーズが12得点13リバウンドとあいさつ代わりにダブル・ダブルのスタッツを残せば、ジョシュ・スコット(17得点)、古川孝敏(15得点)、須田侑太郎(14得点)、橋本竜馬(13得点)と他4名が2桁得点をたたき出し、103-75と圧勝した。

琉球でのデビュー戦でダブル・ダブルを達成したエアーズ[写真]=アジアリーグ


 試合後の記者会見に臨んだ琉球の佐々宜央ヘッドコーチは「大会の最初の試合としては、まずまずの出来だったと思う」とコメント。「アーリーカップから約2週間、エアーズが合流して、その中でスコットとどのようなケミストリーが生まれるか。うちらしく激しいディフェンスからゲームを作ることができた」と一定の評価を与えた。

 しかしながら課題も見つかったという。「1対1を仕掛けられた時、ボールのないサイドでチームとして守る質が良くなかった。コミュニケーションが取れていない」と指摘。「今は常にコミュニケーションを取ることをチームの課題としている。声を出すことの大切さを浸透させたい」と強調した。

 連覇を果たした「B.LEAGUE EARLY CUP 2018 KANSAI」ではコート上に4名のガードがプレーする時間帯があった。並里成橋本竜馬というスタータークラスのPGをオフに獲得した琉球。これまで先発を張っていた岸本隆一や、元日本代表の石崎巧もいるだけに、このような起用法をシーズン中も想定しているのかと質問すると、「あれはアイラ(ブラウン)がいない中、苦肉の策だった」と佐々HCは表情を崩しながら実情を吐露。

「試合には調子がいい、集中できている選手を使うつもり。その中でガード4人がコートに立つことがあるかもしれない。しかし、基本は2ガードでの起用になると思うが、ガード1人はないかもしれない」と、戦いの青写真を語る。さらに「ポイントガードでなくても、他の選手にはガードの能力をつけてほしい」と、メンバーへの注文も忘れなかった。

オールスタークラスのPGが4名もロースターにいる琉球はどのような起用法を見せるのだろうか(写真中央は岸本隆一)[写真]=アジアリーグ


 9月17日、東京都大田区総合体育館で行われた日本代表戦を終え、アイラ・ブラウンはすでにマカオ入りしている。「アイラを使うのは決勝トーナメントに入ってからになると思う」と佐々コーチ。開幕を前にフルメンバーがそろった中でアジアの強豪とどのような試合ができるか!? 万全な体制でシーズンをスタートさせるためにも次戦も勝利が欲しいところだ。

文=入江美紀雄

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