9月15日、千葉ジェッツは「B.LEAGUE EARLY CUP 2019 KANTO」準決勝にて宇都宮ブレックスと対戦。ホーム・船橋アリーナで行われたこの試合で、7月末に右手第4中手骨骨折のケガを負った富樫勇樹がスターティングラインナップに名を連ね、全治2カ月のケガからの復帰を果たした。
今大会で実戦復帰となった富樫は、開始41秒にギャビン・エドワーズの3ポイントをアシストしチーム初得点を演出。その約30秒後には持ち味のスピードを生かしたスティールから、マイケル・パーカーのアリウープにつなげ健在ぶりをアピール。その後はシュートタッチこそ振るわず6得点に終わったものの、6つのアシストをマークし司令塔として存在感を示した。
試合後のメディア対応に応じた富樫は「ケガといっても骨は治っていて、出れる状態ではありました。周りの関節がまだ固かったり普段のケガ前とはまだちょっと違うけど、出ていかないと感覚は戻らないと思ってたので出場することを決めました。あと、ちょうど(西村)文男さんもケガしたこともありますけど、一応ケガした時からの目標はそこ(開幕前)だったので、順調に回復しているかなと思います」と出場に至った心境を語った。
試合には75-84で敗れたものの、このタイミングで絶対的司令塔が実戦復帰したことは、チームにとっても大きなことだろう。大野篤史ヘッドコーチも「うちのトレーナー陣が手厚くケアをしてくれたおかげです。実際は3回しか練習していないですけど、彼も試合に出てくれると言ってくれました。連携の部分がうまくいかなかったですけど、これからしっかりアジャストしていきたいなと思ってます」と、コメントした。
「あと開幕まで2週間ちょっとまでに感覚の部分を取り戻していくしかない。利き手だしほとんど触ってなかったし。でもまぁプレーできたことがすべてだと思う。ここから徐々に開幕に向けてあげていきたい」(富樫)
千葉ジェッツファンだけでなく、日本中のバスケットボールファンが復帰を心待ちにしていた男がついに帰って来た。