2020.01.03

アルバルク東京はこのまま連勝街道を走りたい、千葉ジェッツは差を縮める好機

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

アルバルク東京vs千葉ジェッツ(@駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)
第1戦:1月4日15時5分、第2戦:1月5日15時5分

 最近は試合後半に地力を発揮して劣勢を挽回する展開が多いアルバルク東京が、前節の大阪エヴェッサ戦もその地力で連勝を勝ち取った。前半に6点ビハインドを背負った1戦目は最終的に1点差でかわし、やはり5点ビハインドで折り返した2戦目は第4クォーター残り8分42秒以降にフィールドゴール成功を1本も許さない圧巻のディフェンスを披露。

 1戦目はルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチを出場停止で欠いたにもかかわらず、速攻で得点を重ねる大阪を2戦ともロースコアに抑えたのは見事だった。これで8連勝となったが、宇都宮ブレックスを星1つの差で追う状況はそのまま。第20節の直接対決までは連勝を止めずに突き進みたい。

 その東地区2強を追う立場の千葉ジェッツとしては、前節の新潟アルビレックスBB戦で1敗を喫したのは痛い。4点差で敗れたその1戦目は今季2度目の2ケタ得点を挙げたコー・フリッピンの活躍が光ったが、チーム全体は相手のチェンジングディフェンスに対して決定力を欠き、フリースロー試投数もわずか7本。相手に21ターンオーバーを犯させたにもかかわらず得意の速い展開に持ちこむことができず、逆に自らの10個のターンオーバーはほぼ失点に結びついてしまった。2戦目はジョシュ・ダンカンがゾーンディフェンスを攻略したことで本来のオフェンスを取り戻し、31アシスト5ターンオーバーと非の打ちどころのない数字で快勝を収めている。

「第95回天皇杯全日本総合バスケットボール選手権」ファイナルラウンドへの出場が叶わず、大会4連覇の可能性が潰えた千葉は、現在地区首位の宇都宮と6勝差がついているリーグ戦にすべてのプライドをぶつけなければならない。今節はA東京との5勝差を縮めるチャンス。前節大阪の速攻をシャットアウトしたA東京に対し、いかに速攻で得点を量産できるか。今後の対戦も見据え、相手を力ずくでねじ伏せるような戦いぶりを見せたいところだ。

■ロースター
・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基※インジュアリーリスト
安藤誓哉
ケビン・ジョーンズ
正中岳城
ザック・バランスキー
須田侑太郎
ミラン・マチュワン
菊地祥平
竹内譲次
平岩玄
笹倉怜寿※特別指定
田中大貴
津山尚大
アレックス・カーク
小酒部泰暉※特別指定

・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
マイケル・パーカー
コー・フリッピン
田口成浩
晴山ケビン
大宮宏正
ニック・メイヨ
西村文男
大倉颯太※特別指定
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
原修太
小野龍猛

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