2020.01.03

宇都宮ブレックスを迎え撃つ琉球ゴールデンキングス、勝利へのカギは3ポイントの攻防

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

琉球ゴールデンキングスvs宇都宮ブレックス(@沖縄市体育館)
第1戦:1月4日19時5分、第2戦:1月5日14時5分

 12月は連敗スタートだったが、その後6連勝と盛り返していた琉球ゴールデンキングス。前節も島根スサノオマジックを相手に連勝を飾り、勝率で並んでいた大阪エヴェッサの連敗によって西地区首位の座を奪回した。3シーズン連続の地区制覇に向けて、ここから足固めといきたい。

 島根戦は1戦目が20点差の快勝。並里成の7アシストを筆頭にチーム全体で28アシストをマークし、高確率の3ポイントで89得点を積みあげた。満原優樹が14試合ぶりの2ケタとなる11得点と7リバウンド。長谷川智伸も今季2度目の10得点に加えて5アシストと良い働きを見せた。島根の粘りに苦しんだ2戦目も、並里の14得点8アシストと今季初めてスターターに名を連ねた長谷川の9得点が効き、5点差でかわした。また、特別指定選手の牧隼利は2戦とも3ポイントを沈めるなど上々のデビューを果たしている。

 その琉球に立ちはだかるのは東地区首位の宇都宮ブレックス。前節も秋田ノーザンハピネッツを連破し、リーグ記録にあと 2と迫る15連勝。1戦目は前半に19失点と主導権を握り、最終的にも61失点。2戦目も69失点とディフェンスが呼び込んだ勝利だが、オフェンスも2戦ともターンオーバーが1ケタとこちらも普段通りの戦いぶりだった。そして、2戦とも2ケタ得点が4人いたが、両日2ケタだったのはライアン・ロシターのみ。誰もが得点を重ねられるところが今の宇都宮の強さだ。

 過去2シーズンの定位置に戻った琉球と、連勝のリーグタイ記録を狙う宇都宮の対戦は激戦必至。琉球は外国籍選手のスタッツが安定しているが、国籍や登録区分に関係なく得点バランスの良い宇都宮に対抗するには日本人選手の働きが不可欠だ。特に、シューターがそろう宇都宮の高精度の3ポイントを抑えつつ、攻めても3ポイントで相手にダメージを与えたい。田代直希を欠く今、岸本隆一や長谷川だけでなく、満原や石崎巧にも大きな期待がかかる。

文=吉川哲彦

■ロースター
・琉球(ヘッドコーチ: 藤田弘輝)
石崎巧
福田真生
並里成
デモン・ブルックス
ナナー ダニエル弾※特別指定
長谷川智伸
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
満原優樹
小野寺祥太
ユージーン・フェルプス
ジャック・クーリー
牧隼利※特別指定

・宇都宮(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太※インジュアリーリスト
ジャワッド・ウィリアムズ
ジェフ・ギブス
比江島慎
遠藤祐亮
竹内公輔
田原隆徳
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏※インジュアリーリスト
山崎稜
喜多川修平
シャブリック・ランドルフ

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