2020.01.21

富山グラウジーズはここが踏ん張りどころ、新潟アルビレックスBBは柏木真介がキーマン

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富山グラウジーズvs新潟アルビレックスBB(@富山市総合体育館)
1月22日19時5分

 チャンピオンシップ圏内の中地区2位を巡る争いが混沌としている中、前節の富山グラウジーズ宇都直輝が戦列に戻り、2位の座を守るべく直接対決のシーホース三河戦に臨んだが、前半でつけられた12点差を第3クォーターに追いついてみせたものの、シーソーゲームとなった第4クォーターは同点の残り7秒に痛恨のファウルでフリースローを与えてしまい、2点差で涙を飲んだ。これで三河と入れ替わり、3位に降下。今節は4位の新潟アルビレックスBBをホームに迎え、今節の結果で順位が入れ替わることはないが、敗れれば星1つの差となるだけに踏ん張りどころだ。

 その新潟は、同様に入れ替わりで5位転落の可能性があった横浜ビー・コルセアーズ戦を制し、4位に踏みとどまった。第3クォーター終了時点で6点ビハインドを背負う苦しい展開だったが、第4クォーターはニック・パーキンズの連続得点を皮切りに23-11と流れを引き寄せた。得点力の課題を抱える横浜が相手とはいえ、失点を64点にとどめたことは一つの成果。成功率は決して高くなかったものの、フリースローで19点を稼いだことも勝因だ。

 前節は試合展開も結果も対照的だった両者は、オールスターブレイクの間に富山がアイザック・バッツ、新潟がエグゼビア・ギブソンと、いずれも日本で優れた実績を持つ外国籍選手の獲得にこぎつけた。ペイントエリアで主導権を握りたい両者にとっては大きな補強だが、バッツは契約が発表されたばかりで、ギブソンも合流未定。今節に関しては、今後その新戦力をサポートし、フィットさせる日本人選手の活躍が問われることになる。特に新潟は、前節に7リバウンド5アシストで勝利に貢献した柏木真介がキーマンになるだろう。柏木は、チームが地区2位争いの主役にのし上がる上でも重要なカギとなる選手。前節のパフォーマンスを継続できるかどうかという点で、柏木自身にとっても少なからぬ意味を持つ一戦になるはずだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
山口祐希
松山駿
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
菅澤紀行
宇都直輝
前田悟
葛原大智
ジョシュ・ペッパーズ
ダニエル・オルトン
ジョシュア・スミス※インジュアリーリスト
飴谷由毅※特別指定
松脇圭志※特別指定

・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
柏木真介
五十嵐圭
髙橋浩平
鵜澤潤
石井峻平
森井健太
上江田勇樹
今村佳太
池田雄一
ニック・パーキンズ
ラモント・ハミルトン
星野曹樹※特別指定
エグゼビア・ギブソン

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