2020.01.24

滋賀レイクスターズに挑む島根スサノオマジック、佐藤公威が今こそ精神的支柱の役割を果たす時

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滋賀レイクスターズvs島根スサノオマジック(@ウカルちゃんアリーナ)
第1戦:1月25日14時5分、第2戦:26日14時5分

 前々節に琉球ゴールデンキングスを破って西地区首位の座から引きずり下ろし、前節は琉球と入れ替わって首位に立った大阪エヴェッサと対戦した滋賀レイクスターズ。第2クォーターに6点ビハインドを背負ってからは、何度も引き離されてはその都度点差を詰める粘り強い戦いを披露。なかなか追いつききれない中、第4クォーター残り5分44秒には11点差をつけられるが、そこから約4分半の間に13-2のランでついに追いついてみせた。しかし、残り3秒でセカンドチャンスを与えて勝ち越され、2点差で屈する無念の結果となった。惜しくも2節連続の地区首位撃破はならず、同3位の京都ハンナリーズとは星1つの差がついたが、シーズン後半への手応えを深める一戦となったことも確かだ。

 一方、島根スサノオマジックは鈴木裕紀ヘッドコーチの2カ月の職務停止処分という思いがけない試練に直面。篠原滋HC代行というスクランブル体制で名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦に臨み、第1クォーターの14点ビハインドを第2クォーターに挽回、第4クォーターには一時9点まで離れた点差をひっくり返すなど必死に食らいついたが、最後は息切れして6点差で敗れた。ドゥワン・サマーズが4試合目の出場で3ポイント4本を含む今季最多の28得点とNBA経験者の地力を発揮したのは良い収穫だが、チーム全体ではまたもターンオーバーの課題が表出してしまった。

 名古屋Dに勝率で並ぶ絶好機を逃し、島根は地区最下位脱出が遠のいたが、今節は滋賀、次節は京都と順位の上で当面のライバルとなる相手に挑み、その差を縮めるチャンスが続く。困難な局面にも前を向き、攻める姿勢を持ち続けるメンタルの強さが問われることになる。島根在籍3シーズン目となり、B2降格とB1再昇格の両方を味わった佐藤公威相馬卓弥後藤翔平の3人には、チームを引っ張る意識が求められる。特にチーム最年長の佐藤は、今こそ精神的支柱の役割を果たす時だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・滋賀(ヘッドコーチ:ショーン・デニス)
齋藤拓実
狩俣昌也
シェーファーアヴィ幸樹
佐藤卓磨
ヘンリー・ウォーカー
中村功平
谷口光貴
ジェフ・エアーズ
高橋耕陽
荒尾岳
狩野祐介
クレイグ・ブラッキンズ
伊藤大司
前田怜緒※特別指定

・島根(ヘッドコーチ:)
佐藤公威
後藤翔平
ロバート・カーター
山下泰弘
北川弘
坂田央
阿部諒
相馬卓弥
納見悠仁※特別指定
安部潤
ドゥワン・サマーズ
ブライアン・クウェリ
頓宮裕人
神里和
大﨑翔太※特別指定選手

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