2020.01.29

差を詰めたい名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、勝利へは第2Q以降の戦い方が問われる

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

滋賀レイクスターズvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@ウカルちゃんアリーナ)
1月29日19時15分

 前々節の2点差という悔やまれる黒星で、その勢いが失われることも懸念された滋賀レイクスターズだが、前節の島根スサノオマジック戦は危なげない戦いぶりで連勝を収めた。1戦目は競った展開で我慢強く戦い、終盤に抜け出して7点差で勝ちきった。2戦目は第2クォーターに29得点で一気に流れを引き寄せ、92得点、21点差の快勝。33アシストとパスがよく回り、実に7人が2ケタ得点をクリアするバランスの良さだった。1月は5勝1敗と好調で、“借金”も2まで減らした。いよいよ本格的にチャンピオンシップ争いに名乗りを上げそうな勢いだ。

 前々節にようやく連敗脱出を果たした名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、シーホース三河との愛知ダービーを1勝1敗で乗りきった。2戦とも延長にもつれこむ激戦となったが、第1クォーターの31得点で優位に立った1戦目は追いつかれ、ジャスティン・バーレルの37得点と笹山貴哉の23得点9アシストも実らず敗戦。逆に第1クォーターで9点差をつけられた2戦目は中盤以降ロースコアの接戦に持ちこみ、延長はインサイドで主導権を握って白星を手繰り寄せた。バーレルが21得点12リバウンド8アシストとトリプルダブル級の働きを見せ、笹山も17得点6アシストと、この2戦は2人の活躍が際立った。

 名古屋Dは9連敗がありながらも、開幕当初の好成績もあり、“借金”は6にとどまっている。滋賀との差も星2つで、シーズン後半にひっくり返すチャンスは十分にある。そのためにまずは、現在1勝1敗となっている今季の対戦成績で上回っておきたいところ。今季初対決の第4節は2戦とも先手を取りながら、1戦目は中盤以降に停滞して敗れ、勝った2戦目も後半に55失点で接戦に持ちこまれた。試合の入り以上に、第2クォーター以降の戦い方が問われることになる。このところ40分間集中力を切らさずに戦うことができている滋賀に対し、名古屋Dは先に自らの集中の糸を切ってはならない。

文=吉川哲彦

■ロースター
滋賀(ヘッドコーチ:ショーン・デニス)
齋藤拓実
狩俣昌也
シェーファーアヴィ幸樹
佐藤卓磨
ヘンリー・ウォーカー
中村功平
谷口光貴
ジェフ・エアーズ
高橋耕陽
荒尾岳
狩野祐介
クレイグ・ブラッキンズ
伊藤大司
前田怜緒※特別指定

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
満田丈太郎
イシュマエル・レーン
菊池真人
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平
中務敏宏
西田優大※特別指定
ヒルトン・アームストロング
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
木下誠

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