2020.02.14

CS進出のためにもともに負けられない対戦。ホームの富山は京都の松井啓十郎の3Pシュートを止められるかがカギを握る

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

富山グラウジーズvs京都ハンナリーズ
第1戦:2月15日18時5分、第2戦:2月16日13時5分(@富山市総合体育館)

 中地区2位を巡る争いは3チームすべてが前節を1勝1敗で終え、膠着状態に入った感がある。その中で2位再浮上を狙う富山グラウジーズ琉球ゴールデンキングスを相手に、1戦目は第1クォーターの9得点で後手に回り、第4クォーターに突き放されて黒星。60得点は今季2番目に少ない数字だ。しかし2戦目は、1戦目の敗因となった3ポイント成功率の低さとターンオーバーの多さが改善され、ディフェンスでも逆に相手を60点に抑えてリベンジした。

 連敗を13で止めて以降は10勝1敗と見違える姿を披露してきた京都ハンナリーズは、前節のサンロッカーズ渋谷戦で久しぶりの連敗。2戦とも相手のインサイドアタックを止めることができず、失点はいずれも80点台後半。1戦目は最終的に5点差と惜しい敗戦だったが、2戦目は得点源の3人、松井啓十郎ジュリアン・マブンガデイヴィッド・サイモンで計62点を稼ぎながら、その他の選手は永吉佑也の4得点と大庭岳輝の2得点のみ。寺嶋良は、デビューを果たした第15節の2試合以来11試合ぶりの無得点だった。“借金生活”再突入と同時に、連勝した滋賀レイクスターズに再び抜かれて西地区4位に降下してしまったが、まだ十分に望みのある地区2位以内を目指し、前節の連敗から気持ちを切り替えたい。

 チャンピオンシップ進出を狙う両者の意地がぶつかり合うこの顔合わせ。今季は第2節ですでに対戦があり、1戦目を1点差で、2戦目を6点差で制した京都は、第4節1戦目まで負け知らずの開幕6連勝を飾っている。マブンガが1戦目を欠場し、2戦ともリバウンドの弱点を露呈しながらも、5割超の成功率で3ポイントが炸裂し、連日90得点をクリアした。また、富山にはこの2戦目でジョシュア・スミスが重傷を負うアクシデントも発生。それ以来得点力不足に悩まされている富山にとって、望まざる転換点となってしまった。その苦い記憶を払拭するには、前回の対戦で2戦計11本の3ポイントを沈めた松井を封じる必要があるだろう。

文=吉川哲彦

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
山口祐希
松山駿
アイザック・バッツ
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
菅澤紀行
宇都直輝
前田悟
松脇圭志※特別指定
ジョシュ・ペッパーズ
葛原大智
ジョシュア・スミス※インジュアリーリスト
飴谷由毅※特別指定

・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
寺嶋良
ジェシー・ゴーバン
中村太地
大庭岳輝※特別指定
村上直
綿貫瞬
鶴田美勇士
岡田優介
玉木祥護
松井啓十郎
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
永吉佑也
デイヴィッド・サイモン
久保田義章※特別指定

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