Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
リーグ再開を待ちわびるファン・ブースターのために、B1リーグ18クラブの現状をチェックする企画がスタート! “Bリーグ・ロス”の皆さんがお気に入りのクラブの現状を把握して、今後の展望をイメージしてもらえれば幸甚だ。第8回は秋田ノーザンハピネッツ。新たなヘッドコーチを迎えて臨んだシーズンの“今”とは。
文=吉川哲彦
フタを開けてみると、昨季リーグで突出していたファウル数とターンオーバー数が格段に減り、古川孝敏や細谷将司といった新戦力もフィット。既存の選手も保岡龍斗がスコアラーとしての階段を上り、チームは10月を5勝4敗と勝ち越すと、11月には4連勝もあり、シーズン序盤は白星先行で推移した。
現時点では18勝21敗。12月から1月にかけて7連敗を喫したのが悔やまれるが、昨季王者のアルバルク東京から2勝しているほか、宇都宮ブレックスからも1勝。西地区の上位2チーム、琉球ゴールデンキングスと大阪エヴェッサとは4度ずつ対戦し、いずれも2勝2敗に持ち込んだ。強豪チーム相手にも粘り強く戦えるようになり、昨季からは着実に進化を遂げている。
データから秋田の特徴をひもとくと、目を引くのがスティール数と被ファウル数の多さ。昨季同様のアグレッシブさが表れており、特にスティールは1試合平均が2ケタに迫る勢いだ。ただし、アグレッシブさの裏返しで2月のファウル数は1試合平均23.6個と、1月までの同20.1個から増えており、ここが終盤戦のポイントの1つになりそうだ。
現状ではチャンピオンシップ進出はかなり難しく、残留プレーオフに回る可能性もまだゼロではない。まずは“借金”を完済することが至上命題であり、そこから一歩でもCSに近づいてシーズンを終えたい。強豪ひしめく東地区で勝率5割以上の成績を残すことができれば自信がつき、CS出場も自ずと来季の現実的な目標となるに違いない。