■川崎ブレイブサンダースvsレバンガ北海道（＠川崎市とどろきアリーナ）
第1戦：3月14日18時5分 第2戦：3月15日16時5分

　レギュラーシーズンは残り21試合。シーズン開幕から中地区首位をひた走り、現時点で地区優勝マジックを「9」としている川崎ブレイブサンダースは、今季の中地区優勝をほぼ手中に収めたと言っても過言ではないだろう。

　2020年に入ってからはケガ人や天皇杯との連戦による疲労もあり、白星と黒星を繰り返す試合が続いた川崎。しかし、リーグ戦中断前の島根スサノオマジックとの第23節ではようやく今年初となるレギュラーシーズンでの連勝をマークした。第1戦はニック・ファジーカスの33得点、島根県出身の藤井祐眞の18得点などで相手を押し切ると、第2戦では32点差の大勝。アシストは32本を数え、特別指定選手の水野幹太が10得点を挙げるなど、林翔太郎以外の11名が得点を記録して大量106得点を奪った。

　今節、無観客試合が決定したものの、ホームで戦う川崎はレバンガ北海道と相まみえる。北海道は現在13勝26敗で東地区最下位。昨シーズンの10勝50敗という成績はすでに超えているが、残留プレーオフ回避へ向け引き続き負けられない戦いが続く。

　チームは在籍3季目のマーク・トラソリーニに加え、今季から加入したマーキース・カミングスがここまで平均23.2得点、ケネディ・ミークスが同21得点と外国籍選手による得点に偏りがちだ。今後は同じ東地区のチームとの対戦が15試合組まれており、白星奪取には日本人選手がよりアグレッシブにリングへ向かう姿勢が必要不可欠となるだろう。まずは十分な休養期間を経て行われる川崎戦、今季レギュラーシーズン最初で最後となる強敵相手にその姿勢を40分間貫きたい。

　一方の川崎は、主にアウトサイドでプレーするカミングスをどう抑えるかがカギ。マークが予想される長谷川技、熊谷尚也の出来が勝敗を左右しそうだ。そして気になるのは、2月21日に加入が発表されたパブロ・アギラールのプレーと、この中断期間にどれだけチームにフィットできているか。悲願のリーグ制覇のために加入したパワーフォワードがインパクトを与えるプレーを披露すれば、ポストシーズンへの手応えをつかめるだろう。

　さらには、昨年末に負傷した篠山竜青が復帰するかどうかにも注目。頼れるキャプテンが1秒でもコートに立って勝利を届けられれば、画面越しに見守るファンをより一層元気づけられるはずだ。

文＝小沼克年

・川崎（ヘッドコーチ：佐藤賢次）
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
増田啓介※特別指定
辻直人
鎌田裕也
マティアス・カルファニ※インジュアリーリスト
ニック・ファジーカス
ジャマール・ソープ
大塚裕土
熊谷尚也
水野幹太※特別指定
長谷川技
パブロ・アギラール
ジョーダン・ヒース

・北海道（ヘッドコーチ：内海知秀）
橋本竜馬
ケネディ・ミークス
マーキース・カミングス
ファイ・パプ月瑠
中野司
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン
桜井良太
杉本天昇※特別指定
マーク・トラソリーニ
内田旦人
川邉亮平
松島良豪