2020.03.23

滋賀レイクスターズが広まる誤解に対し公式見解を発表…クラブ内の新型コロナウィルス対策を公開

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 3月23日、滋賀レイクスターズは「選手・スタッフの新型コロナウイルス感染予防への取り組みに関し、一部海外メディアに端を発した一連の国内外の報道およびSNSへの伝播の中において、看過できない誤解が生じている」として、クラブとしての見解を発表した。

 以下、リリース掲載。

【クラブの選手体調管理の取り組み】
2019-20シーズンの滋賀レイクスターズでは、7月のチーム活動スタート時より、オンラインシステムを用いた選手コンディションのモニタリングを実施しています。

具体的には、選手に専用アプリ経由でコンディションに関する日々の体調レポート(疲労、モチベーション、身体の痛み、ストレスレベル等10項目を主観的な10段階評価で報告)の提出を義務付け、蓄積されたデータを基に個々の故障や体調トラブルの危険信号を察知します。現場のコーチングスタッフ、トレーナーは、パフォーマンススーパーバイザーからのデータフィードバックを参考に練習やケアのメニューを組み立てています。

また、選手の身体ケアを担当するトレーナーはチームスタッフに対し、ケアを施した選手個々のコンディションに関する報告を毎日実施しています。この情報はフロント編成部(西村大介代表取締役社長兼GMを含む)も共有しており、故障だけでなく体調の異変についてもチームスタッフが随時把握できる体制を構築しています。

コーチングスタッフとフロント編成部は週に1回程度、定例のミーティングを行っており、Bリーグの決定やチーム内の変化など、状況についての意思共有を行っています。

【新型コロナウイルスへの対応】
滋賀レイクスターズでは、新型コロナウイルスに限らず季節性インフルエンザなど感染症流行の兆候が見えた段階で、ワクチン予防接種・手洗い・うがい・体調異変の報告といった一般的に推奨される感染予防策をとっています。

【新型コロナウイルス対応の経過について】
新型コロナウイルスに対しても、日本国内での感染が確認された1月下旬ごろからチームに対する注意喚起を行い、練習前後のこまめな手洗い・うがい・消毒を奨励。2月26日に開催予定試合の延期が決定された段階から警戒レベルをさらに高め、選手の家族を含めた感染予防策の徹底を呼びかけています。

この段階ではガイドラインなど強制力のあるルールの決定には至っておりませんが、手洗い・うがいや人混みを避けるといった基本的な予防策について情報提供をミーティングにて行っております。

3月12日にBリーグ行動指針(ガイドライン)が共有されました。

3月13日のチームミーティングでガイドラインを共有した際、複数の選手から試合実施に対する不安を訴える声があり、練習を中止して選手からの意見を集約する時間を設けました。

中でも外国籍選手(ヘンリー・ウォーカージェフ・エアーズクレイグ・ブラッキンズ)が抱える不安は大きく、翌朝もクラブ幹部が面談をした上で14~15日の試合の欠場を承諾いたしました。

3選手とは、リーグに対して状況改善の要望をクラブとして行うことを約束した上で18日に再度協議を行うことで合意しましたが、エアーズ選手については帰国の意思を固め17日に米国へ帰国いたしました。

【クラブとしての行動指針】
3月15日の試合後、チーム活動を一時休止しましたが、17日にクラブとしての「リーグ再開までのガイドライン」が決定したことを受け、18日のミーティングからチーム活動を再開。19日より厳格な運用の下、練習を行っています。

滋賀レイクスターズ 「リーグ再開までのガイドライン」
〇全体のルール
・休日も毎朝対応を測定し、体温計の写真で報告
・スケジュール管理表に記入
・練習場に入る際は必ず検温を実施
・指定された時間内に入出
・家族に体調の変化があった場合は速やかに連絡
〇練習時
・個人の安全な練習のみに止める
・少人数制で対人系を行わない練習方式
・グループ入替時に指令場所の消毒、換気の徹底
・顔を絶対に触らない(マスク着用可)
・練習グループの入替を素早く行う
〇オフの日
・対人する場合は十分に距離を保つ
・5人以上の集まりに参加しない
・京滋エリアから出る場合は必ず連絡
・密室かつ多人数長時間の場所は避ける
・公共交通機関はマスクを着用

■西村大介代表取締役社長兼GMのコメント
新型コロナウイルス感染症について、滋賀レイクスターズとしてもBリーグから行動指針が共有される以前より選手やチーム関係者から感染者や濃厚接触者を出さないよう、スタッフと密にコミュニケーションを取りながら対策を行ってまいりました。

しかしながら、選手たちの不安を完全には拭いされないまま3月14日と15日の試合に臨んだことについては事実であり、さらに選手の声を汲み上げ、安全に気を配った対応が必要であると感じています。

チームでは体温測定の義務化、全体練習や集合の見合わせ等、ガイドラインに沿った活動を再開しておりますが、今後も新型コロナウイルスをめぐる情勢の変化に対しては迅速かつ柔軟な対応に努めて参ります。

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