2020.05.11

ROY受賞の富山グラウジーズ前田悟に単独インタビュー「どうしても獲りたい賞の一つでした」

来シーズンもさらなる活躍が期待される前田悟 [写真]=B.LEAGUE
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今シーズン初戦のアルビレックス新潟BB戦で途中出場ながら22得点と鮮烈なデビューを果たし、リーグ開幕8試合目で初先発を掴んだ富山グラウジーズ前田悟。39.9パーセントを誇った高精度の3ポイントシュートを最大の武器に、時には192センチの身長を生かしたポストプレーで平均11.5得点を挙げる活躍を見せ、2019-20シーズンの最優秀新人賞(ROY)を受賞。その前田がバスケットボールキングの単独取材に応じ、受賞の喜びを語ってくれた。

インタビュー・文=岡本 亮

「実は『最優秀新人賞を獲る』と公言していました」

前田悟は最優秀新人賞にこだわりを持っていた [写真]=B.LEAGUE


――新人賞ベスト5、最優秀新人賞の受賞おめでとうございます。受賞の一報を聞いた時の心境を聞かせてください。
前田
 ありがとうございます。今シーズンが始まる前から「最優秀新人賞を獲る」と公言していましたし、どうしても獲りたい賞の一つだったので、受賞できて本当にうれしいです。

――最優秀新人賞を獲れる手ごたえは感じていましたか?
前田
 賞を意識するとダメなタイプなので(笑)、まずはチームの勝利、試合に勝つことを意識していました。

――今シーズンのチームとしての戦いぶりはどうでしたか?
前田
 ジョシュア・スミス選手や宇都直輝選手、阿部友和選手などケガ人が多くて、正直に言うと苦しいシーズンでした。ですが、終盤にかけてチームがだんだん良くなっていって、チャンピオンシップに向けて「これから」という時にシーズンが終わってしまったので……。すごい残念でしたし、自分たちがどこまで行けるのか楽しみでした。

――個人としての戦いぶりは?
前田
 シュートはBリーグでも通用すると思って最初からやっていましたし、コーチ陣からも「思い切って得点を狙え」と言われていたので、そこは自信を持ってできました。課題としては、ピック&ロールやドリブルを使ってプレーの幅を広げること、ディフェンスが挙げられるので今後改善していきたいです。

――ポイントガード陣が、前田選手に3ポイントシュートを打ちやすいようなセットを選択するなどサポートはしてくれましたか?
前田
 練習から「どのタイミングでパスが欲しいか」と聞いてくれましたし、僕は1本入ったら波に乗れるタイプなので、立て続けにパスをくれたりだとか、やりやすい環境を作ってもらえました。

――3ポイントシュートを打つ時に心がけていることは?
前田
 特に何も考えていませんが、打てると思ったら躊躇せずに打つこと、ボールをもらったらまずはシュートを狙うことを心がけていました。あとは下半身やシュートを打つまでのリズムを意識していました。

「強豪がそろう東地区でプレーできるのは楽しみです」

来シーズンはタフな状況が予想されるがそれを乗り越えていきたい [写真]=B.LEAGUE


――勝負を決めるシュートを任されるようになりましたが、チームでの信頼をどのように勝ち取りましたか?
前田
 信頼を勝ち取るには結果を出すしかないので、結果を出すことや日ごろの練習態度、全体練習が終わった後個人練習に取り組むといったことに気を遣っていましたね。

――ドナルド・ベックヘッドコーチの印象は?
前田
 最初は全然使ってくれないなと思っていましたが(笑)、しっかり結果を出せば信頼して起用してくれるので、コートで自分を表現することを意識していました。

――富山ブースターの印象はどうですか?
前田
 富山のブースターさんは本当に熱くて、無観客試合を経験して改めて後押ししてくれる力の大きさを感じました。ホームで戦う時はすごく楽しかったですし、いいプレーも出せたので本当に大きい存在でした。

――今シーズン一番印象に残っている試合、シュートは?
前田
 印象に残っているシュートは、第15節のレバンガ北海道でゲームを決めることになった4点プレーで、試合としてはたくさん印象に残っていますが、第3節の川崎ブレイブサンダース戦です。スミス選手がケガをしてしまい、外国籍選手がレオ・ライオンズ選手一人になった中で勝てたのは大きかったですね。

――新型コロナウイルスの影響で満足にトレーニングできていないと思いますが、どういうふうに過ごしていますか?
前田
 朝、バスケットリングのある公園に行ってシューティングをしたり、公園の外を走ったり、家の中でトレーニングをしたりしています。体を動かせないとストレスが溜まってしまいますが、そうではないので大丈夫です。

――最後に、来シーズンの抱負を聞かせてください。
前田
 来シーズン、マークが厳しくなることは想定していますし、そこでもう1歩、2歩成長できるチャンスだとポジティブに捉えています。チームがどういう編成になるのかまだ分かりませんが、東地区に入ったことで強豪チームと対戦できるのはすごい楽しみです。来シーズンも応援よろしくお願いします。