2020.05.19

<レバンガ担当 石川ひとみ’s eye>4 教祖様!? 「ギリギリを攻める」橋本竜馬の魅力

SR渋谷との延長戦を1点差で制し、コートから引き上げる橋本(手前)らレバンガ選手たち=2019年12 月25日、北海きたえーる(北海道新聞写真部・伊丹恒撮影)
北海道新聞・道新スポーツとバスケットボールキングのコラボ企画。レバンガ北海道の協力も得て、北海道のバスケ情報をお届けします。

 書きたいことはたくさんあるのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で仕事が減るかと思いきや、何かとあるもので。日々の仕事に翻弄されて更新がおろそかになっていました。このコラムを待っている方がいるのか分かりませんが、すみません。今回はレバンガ北海道橋本竜馬選手について書こうと思います。

 取材をしていると、話を聞きたい、聞かせて下さいという選手が現れます。橋本選手は、まさにそういう選手のひとりです。試合や練習後の報道陣からの取材リクエストに橋本選手の名前が挙がらないことの方が少なかったと思います。

 エネルギッシュなプレーはもちろんですが、橋本選手の魅力は、力ある真っすぐな言葉です。5月11日の契約更改会見では、「自覚と責任」をキーワードに、「チームを作っていく一員になりたいですし、厳しさを持ってリーダーシップを発揮していきたい」、「強豪ひしめく東地区では、チーム全員そして、選手個人個人が自覚と責任を持ってプレーすることが非常に大切」と来季への抱負を語りました。

 敗戦後の重い空気の中でさえも、本音をのぞかせながら、しっかりと話をしてくれます。選手の言葉ひとつで原稿の厚みも変わってきますし、方向性も定まります。これで、締め切り間際で「何を書こう…」と慌てるわたしの心がどれだけ救われたことか。「ありがとう(泣)」と心の中でつぶやいたことは一度だけではありません。

 シーズン終了後のインタビューで、いくつか答えにくい質問をしたのですが、それにも真っすぐ答えてくれたので、「どうして話してくれるのですか」と尋ねたことがありました。

橋本選手の答えはこうでした。「皆さん、知りたいと思うので。ギリギリを攻めています」。記者の向こう側にファンの皆さんがいることを考えつつ、コメントしている姿勢には感心させられました。何を話すべきか、自分の考えをしっかりまとめてから取材に臨んでいるそうです。

 レバンガのあるスタッフさんは、そんな橋本選手を「教祖様ってこういう感じなのかと…」と表現していました。妙に納得してしまい、「なるほど!」と手を打つしかありませんでした。

筆者の取材に応じる橋本竜馬=2020年4月6日、札幌(北海道新聞運動部・石川仁美担当撮影) 

BASKETBALLKING VIDEO