6月9日、アルバルク東京は正中岳城が現役を引退することを発表した。
現在35歳の正中は、180センチ78キロのシューティングガード。2007-08シーズンに青山学院大学からトヨタ自動車アルバルク(現アルバルク東京)に入団し、2010-11シーズンからはキャプテンとして長年にわたりチームをけん引した。2019-20シーズンは31試合に出場し、1試合平均2.7得点を記録した。なお、引退後は7月1日付でトヨタ自動車に復職することも発表されている。
アルバルク一筋でキャリアを終えることとなった正中は、クラブ公式HPを通して以下のようにコメントしている。
「アルバルク東京の背番号7番・正中岳城です。この度、2019-2020シーズンをもって引退することを決断いたしました。
2007年に当時のトヨタ自動車男子バスケットボール部であるトヨタ自動車アルバルクに入団して以降、JBLで6シーズン、NBLで3シーズン、Bリーグで4シーズンをこのアルバルク東京においてプレーする機会に恵まれ、毎シーズンをかけがえのないシーズンとして皆様と一体となって戦い、多くの時間をともにできたことに対し、感謝申し上げたいと思います。
そして、アルバルク東京のファン・ブースター、地域の皆様、スポンサーやサプライヤーの皆様、運営に関わる皆様、トヨタ自動車の皆様、そして、クラブ関係者、チームスタッフ・コーチ・チームメイトとともに素晴らしい瞬間をともにし、誇りに思えるプロセスに関わることで、生涯において忘れることのできない時間と関係を皆様と築くことができました。
特別な選手ではありませんでしたが、皆様の応援やサポート、このクラブ・チームへの思いにどの様な形であっても応えたいと、私なりにこの競技とこのチーム、自分に与えられた役割に対して一生懸命に向き合うことを原動力として、これまで全力でプレーすることに努めてきました。
その結果、今日までアルバルク東京の一員として選手を全うし、差し出せるものはもう何もないと思えるくらいに選手としてやりきることができました。望むべきチャレンジと尊い機会、そして、素晴らしい出会いにあふれた誇らしい時間を与えていただき、本当にありがとうございました。
これから、リーグ開幕の時期が来ればワクワクし、チャンピオンシップの時期が近づけばソワソワする、そんな良き余韻を自分の中に見つけながら、未来においてまたバスケの現場に関わることを一つの望みとして、次なるステージでのチャレンジに向かいたいと思います」