2020.07.27

実力者が続々と参戦…“B1→B2移籍“を果たした注目選手をピックアップ!

今季、B1からB2へ活躍の場を移す選手たち[写真]=B.LEAGUE
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 7月も終盤に差し掛かり、落ち着きを見せ始めている国内移籍市場。東西2地区制が導入される2020-21シーズンに向けて、積極的な補強で世間の話題をさらったのはB1のクラブよりB2のクラブかもしれない。

 この夏、日本代表にも届きうる実力者やB1で確かな実績を残している外国籍選手のB2クラブへの移籍が相次いだ。B2の頂点、そしてB1への昇格を目指し、有力選手獲得に成功したB2各クラブ。本稿では昨シーズンまでB1のクラブに所属し、今シーズンからはB2に活躍の場を映す注目の選手たちを紹介する。

マーク・トラソリーニレバンガ北海道茨城ロボッツ

[写真]=B.LEAGUE

 茨城ロボッツレバンガ北海道で3シーズンにわたって得点源として活躍したトラソリーニを獲得した。2013年に祖父母の母国であるイタリアでプロキャリアをスタートさせた同選手は、カナダやアメリカ、フランスなどさまざまな国のリーグでプレーしてきた経験豊富なベテラン。2017-18シーズンから北海道に在籍し、加入初年度から1試合平均19.0得点をマーク。翌2018-19シーズンは平均17.7得点、2019-20シーズンも平均17.8得点と安定した活躍ぶりを見せてきた。茨城は昨季B2得点王のチェハーレス・タプスコットも獲得しており、その攻撃力に注目が集まる。

マイケル・パーカー千葉ジェッツ群馬クレインサンダーズ

[写真]=B.LEAGUE

 “超”積極補強で注目を集める群馬クレインサンダーズ。現時点で7選手をB1クラブから獲得しているが、その中でも抜群の実績を誇るのが千葉から期限付きで加入したパーカーだ。現在39歳のパーカーは200センチ102キロのパワーフォワード。2007年から日本でのキャリアをスタートさせ、2015年には日本国籍に帰化。2016年から所属する千葉ジェッツでは、天皇杯3連覇に貢献するなど確かな存在感を示し、昨シーズンも39試合出場で495得点(1試合平均12.7得点)332リバウンド(同8.5リバウンド)をマークしている。群馬には上江田勇樹トレイ・ジョーンズなど、パーカーのほかにもかつて千葉でプレーした選手たちが新たに加入しており、千葉のファン・ブースターにとっても注目のチームだろう。

畠山俊樹大阪エヴェッサ越谷アルファーズ

[写真]=B.LEAGUE

 畠山は大阪エヴェッサから越谷アルファーズに移籍した。現在29歳の同選手は、170センチ70キロのポイントガード兼シューティングガード。青山学院大学卒業後に大阪に入団し、西宮ストークスと新潟アルビレックスBBを経て、2018-19シーズンからは再び大阪でプレーしていた。越谷の青野和人GMは「昨シーズンまで2番起用が多い中で得たものをプラスし、PGとしてゲームを支配してほしいと思っています」と、畠山の活躍に期待を寄せている。なお、越谷は同じく大阪から長谷川智也を獲得。さらに、ホール百音アレックスアイザック・バッツクレイグ・ブラッキンズと昨季B1所属選手を多数チームに加えており、B2優勝も十分に狙える戦力を整えている。

岡田優介京都ハンナリーズアースフレンズ東京Z

[写真]=B.LEAGUE

 岡田はBリーグ初年度から在籍していた京都ハンナリーズを離れ、アースフレンズ東京Zに入団した。185センチ81キロのシューティングガードで、これまでトヨタ自動車アルバルク(現アルバルク東京)やつくばロボッツ(現茨城ロボッツ)、広島ドラゴンフライズ千葉ジェッツ、京都で活躍。日本代表の経験もあり、日本バスケットボール選手会の初代会長も務めた同選手の存在は、チームメートに好影響を与えるだろう。本人も入団発表時のコメントで、「コート上で結果を出すことはもちろん、ポテンシャルに溢れた将来性豊かな若手選手たちに対して良い影響を与えることも自分に与えられた役割だと認識しております」と、コート内外での尽力に意欲を示している。

藤髙宗一郎大阪エヴェッサバンビシャス奈良

[写真]=B.LEAGUE

 3x3の選手としても活躍する藤髙は、小中学生時代を過ごした奈良を新天地に選んだ。190センチ90キロのスモールフォワードで現在28歳。2014年に関西大学から日立サンロッカーズ東京(現サンロッカーズ渋谷)に入団し、2017-18シーズンからは大阪エヴェッサでプレーしていた。3x3に本格参入したのは2018年で、現在はOSAKA DIMEに所属。3x3選手として2021年の東京オリンピック出場を熱望しており、本人の意向を奈良とOSAKA DIMEは可能な限り尊重し、サポートしていくという。なお、OSAKA DIMEには川嶋勇人三遠ネオフェニックス)や晴山ケビン滋賀レイクスターズ)、鶴田美勇士山形ワイヴァンズ)などが、藤髙と同じく5人制と3人制の両方でプレーする選手として在籍している。
 

相馬卓弥島根スサノオマジック佐賀バルーナーズ

[写真]=B.LEAGUE

 今シーズンからB2に参加する佐賀バルーナーズは、島根スサノオマジックから相馬を獲得した。182センチ80キロで主にシューティングガードを務める相馬は、大阪エヴェッサを経て2017-18シーズンに島根に入団。毎シーズン、1試合平均7.0得点以上を記録するなどチームに貢献していた。佐賀のヘッドコーチは、2019年のワールドカップ王者であるスペイン代表でアシスタントコーチを務めたルイス・ギル・トーレス氏。相馬本人も移籍発表時に「自分の成長を求めて、世界一のコーチのいる佐賀に移籍します」とコメントしており、トーレスHCのもとでプレーすることを喜んでいる様子だ。名将が率いるチームで相馬がどのような働きを見せるのか、非常に楽しみなシーズンとなるだろう。

■“B1→B2”移籍選手一覧

※2020年7月27日時点
※()内は前所属

仙台89ERS
笹倉怜寿アルバルク東京)※期限付き移籍
鎌田裕也川崎ブレイブサンダース
ジョシュ・ペッパーズ富山グラウジーズ

山形ワイヴァンズ
栗原貴宏宇都宮ブレックス
柳川龍之介三遠ネオフェニックス
鶴田美勇士京都ハンナリーズ

福島ファイヤーボンズ
菅野翔太三遠ネオフェニックス

茨城ロボッツ
中村功平滋賀レイクスターズ)
マーク・トラソリーニレバンガ北海道

群馬クレインサンダーズ
上江田勇樹新潟アルビレックスBB
笠井康平名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
山崎稜宇都宮ブレックス
田原隆徳宇都宮ブレックス
ブライアン・クウェリ島根スサノオマジック
ジャスティン・キーナン秋田ノーザンハピネッツ
マイケル・パーカー千葉ジェッツ)※期限付き移籍

越谷アルファーズ
畠山俊樹大阪エヴェッサ
ホール百音アレックス横浜ビー・コルセアーズ)※特別指定選手契約
長谷川智也大阪エヴェッサ
アイザック・バッツ富山グラウジーズ
クレイグ・ブラッキンズ滋賀レイクスターズ)

アースフレンズ東京Z
綿貫瞬京都ハンナリーズ
岡田優介京都ハンナリーズ

ファイティングイーグルス名古屋
松山駿富山グラウジーズ

〇西宮ストークス
今野翔太大阪エヴェッサ
福田真生琉球ゴールデンキングス

バンビシャス奈良
長谷川智伸琉球ゴールデンキングス
藤髙宗一郎大阪エヴェッサ

愛媛オレンジバイキングス
ユージーン・フェルプス琉球ゴールデンキングス
坂田央島根スサノオマジック
大﨑翔太島根スサノオマジック)※期限付き移籍

佐賀バルーナーズ
相馬卓弥島根スサノオマジック

熊本ヴォルターズ
ファイサンバサンロッカーズ渋谷

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