広島ドラゴンフライズは29日、榎本新作の入団会見を実施した。
榎本は196センチ88キロのポイントガード兼シューティングガード。ピマ・コミュニティ・カレッジから、NCAAディヴィジョン2のイースタン・ニューメキシコ大学に加入。日本代表としても、U-19日本代表に選出され、「FIBA U-19ワールドカップ2017」にも出場した経験を持つ。
会見には同クラブの浦伸嘉社長も同席し、「今シーズンに向けての補強を考えた時に、田中成也選手や朝山正悟選手などタイプ的に外のシュート中心の選手が多かったので、ゴールにアタックできて外も打てる、そのうえで若い選手がいいと思ったので、榎本選手にオファーしました」と獲得に至った経緯を説明。「ペイントアタックに加え、外のシュートも打てるし、守備にも期待している。現在は2番ポジションと考えているが、ポイントガードもやってもらいたい。将来的にはポイントガードもできる幅の広い選手になってほしい」と期待を寄せた。
榎本は2週間前に来日し、新型コロナウイルス判定などの確認を経て今回の記者会見に臨んだという。冒頭、日本語で「広島ドラゴンフライズに迎えてくれてありがとうございます。堀田ヘッドコーチやチームメートとプレーするのを楽しみにしています。チームメートのためにも頑張ります」とコメント。
広島を選んだ理由について問われると、「自分がここで活躍できると思ったから」と答え、「オフェンスもできますが、ディフェンスに注目してほしい」と語った。Bリーグ、日本のバスケットボールの印象については、「ファンダメンタルを重視していると思う」と述べ、「フィジカルを鍛えて体を大きくしていきたい」と自身の改善点を話した。
「広島はB1に昇格する年で、私自身もルーキー。最低でも1試合で15点は確保したい」と意気込む榎本は、初めてのプロキャリアでどのような活躍を見せてくれるのだろうか。今シーズン、最も注目すべき若手選手のプレーに期待したい。